小林りんメッセージ

@ 全体を通じて印象的に感じた課題、これは言いたいというメッセージ

大前提となる時代認識
    今回の懇親会は、そもそも「人口も国家財政も縮小の一途を辿る日本において国や行政はこれまでと同じレベルの公共サービスを維持できるか」という問題意識に端を発していたと認識しています。
            →    上記の問いに対する答えは明らかにNOであり、その共通認識のもとに議論が進んで来たと理解しています。

懇談会の目的は何か?
    a)    規制緩和や制度設計などに結びつく様な具体的な提言
    b)    世論への訴えかけを通じて国民の意識改革を促す
            →    当初はa)だと勝手に(!)理解していましたが、実はb)がなければ政治は動かない=霞ヶ関も動けない=ので、b)も同様に重要だと思うに至りました。特に、懇親会のメンバーには発信力の強い方、クリエイティブな方も多いので、皆さんのお力を借りb)に挑戦してもいいかも知れません。

A やり残したこと(懇談会では取り上げなかったが重要だと考える点)

プライオリティは何か?
    懇談会では幅広いトピックを議論したので、それはそれでよかったのですが、プライオリティをつけないとアクションには移せないと感じます。行政が深く関わっていて、その関与の度合いによって今の国家財政に最もインパクトを与える問題といえば、やはり医療・年金問題かと考えています。

B 次につなげる視点から何をすれば良いか

では何をすべきか?
    昨今、消費税増税、減反廃止や外国人受入れなど、これまでタブー視(?)されてきた分野にメスが入り始めています。その後ろに大きな票田が控えているから…と、どの政治家も手をつけられなかった分野ですが、メディアなどを通じて世論形成がなされてくれば、政治家も霞ヶ関も動いて下さるのだと感じています。上述の年金・医療問題についても、何とか上手く世論形成ができないかと考えています。

疑似国民投票!?
    Yahooさんの「みんなの政治」もそうですが、一度、年金・医療問題について大規模な国民投票(?)をできないでしょうか。日本が直面する財政的な危機を今一度つまびらかに説明した上で、私達が今もっている選択肢は:
        a)    社会保障改革をする、または
        b)    社会保障をしない
ではなく、実は:         a)    社会保障改革をする、または
        c)    国家財政が破綻する
なのだという理解にたった上で多くの方々に選択をしてもらう必要があると感じます。もちろん、c)に至るまでの延命措置として、外国人を受入れて労働者や納税者を増やしたり、あるいは(人口減を受容して)一人一人の生産性をあげたりする努力は必要だと思います。しかし、それだけで破綻を免れるほどの収支改善が見られるかは未知数であり、同時進行的に手をうって行かなくてはこの国は本当に危機的状況にあると思います。

気をつけたいこと
    ただ、国がホームページをつくって疑似国民投票をやる、というのはオフィシャルすぎて難しいかも知れません(それって本物の国民投票でしょ?となってしまうので^^;)。民間がやるしかないと思います。が、この時一番気をつけたいのは、国の主導で予算をつけて民間企業にホームページの制作や運営をアウトソースしたりすると、センスが悪くなると思います(すみません!)。実施が目的ではなく、膨大な数の国民が投票してくれることが目的なので、この目的関数に応じて成果報酬で民間の会社がこのような仕組みをつくるのはどうでしょうか?