地盤沈下対策

地盤沈下対策に関して、先進的に取組を進めている地方公共団体等を紹介します。

埼玉県

埼玉県では、昭和30年代後半から、①精密水準測量による調査と②広域の観測井による地盤沈下・地下水位観測を実施しています。平成14(2002)年には、過去に著しい地盤沈下があった地域の観測所に、観測データを自動送信するシステムで、地盤変動の状況を毎日確認することができるテレメーター・システムを導入しました。
観測データを基に、基準観測所毎に定めた「地盤沈下注意報」及び「地盤沈下警報」の発令水位に達した場合は、注意報等を発令し、地下水の利用者は地下水採取の抑制措置を講じることとしています。

栃木市・小山市・野木町地盤沈下防止連絡協議会

北関東の小山市、野木町、旧藤岡町(現栃木市)では、平成11(1999)年3月に関東平野北部地盤沈下防止等対策要綱の保全地域である3市町の地下 水利用者及び関係行政機関と協議会を設置し、 地下水位計からリアル タイムの情報を入手して、その水位が「点検水位」、「節水水位」を下回った場 合には、協議会を通じて地下水利用者へ「点検要請」、「節水要請」を実施し ています。

メンバー

  • 県の環境、水道、産業、農政部局
  • 関係土地改良区
  • 関係市町の環境、産業、農政部局
  • 工業団地管理組合
  • 水道事業者

協議会構成メンバーおよび緊急時等の連絡体制

内閣官房水循環政策本部事務局(2019):地下水マネジメントの手順書
技術資料編 pp.41-46(地域の地下水の概況整理事例)