口径と水量の関係
揚水規制等を伴う条例の検討において、吐出し量(揚水流量)と口径の関係を把握する必要を生じる場合があります。
ポンプの吐出し量は、全揚程(汲み上げ高さ)が長くなると減少します。また、同じ全揚程であれば、吐出し量は口径が大きくなるほど多くなります。このため、口径、ポンプの設置深さ(全揚程)等によって吐出し量(揚水流量)に幅があります。

井戸に設置する水中ポンプの仕様例
出典: 川本ポンプカタログ(US2型)
下のグラフは、井戸に設置するポンプを対象にカタログデータ(2022年末時点収集)を元に、口径と最大吐出し量の対応をプロットしたグラフです。
例えば、1日100m3を超えて地下水を取水する場合、ポンプ稼働時間を8時間とすると約200L/分(=100m3÷8時間)が目安となります。
この約200L/分の吐出し量(縦軸)を確保するために必要な口径(横軸)は33mm以上となります。

井戸に設置する水中ポンプの全揚程ごとの口径と最大吐出し量(揚水流量)の関係例
川本ポンプカタログ(US2型)、荏原ポンプカタログ(BHS型)に基づき作成
カタログ値からの試算(例)であり、基準等の根拠となるものではありません。