研究機関等

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門

環境課題の解決に必要な水文学・水文地質学の研究および地下の開発・利用に係る技術に関する調査・開発を行っています。特に部門の重点課題としている水文環境図の作成と放射性廃棄物地層処分に係る研究を基軸とし、外部研究機関と連携しながら、社会貢献や研究成果の反映先を意識した研究計画を策定し、実施しています。研究対象地域は日本国内のみならず、CCOP活動などを通して海外にも進出しています。水循環基本計画に関わる地下水問題への取り組みを続けており、我が国の持続的な地下水利用と保全に貢献しています。

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) 農村工学研究部門 流域管理グループ

農業生産の基盤である水資源を持続的に利用するための調査・技術開発に取り組んでいます。研究のトピックについてはホームページ等で逐次、情報を公開しています。

国土交通省 国土技術政策総合研究所 河川研究部 水循環研究室

健全な水循環システムの維持を図るために、広域的な地下水流動系についての調査・研究を行い、気候変動の影響評価や対策技術の開発、地下水流動機構解析手法の開発を行っています。
これまで空間ガンマ線による地盤の風化度評価法や車載型γ線スペクトロメトリーによる広域U-Th-K濃度分布マッピング手法等を開発してきており、蓄積した技術を応用して放射性物質の環境中の分布状況の把握、モニタリング手法の確立、農地土壌からの除去技術の開発を行っています。

公益社団法人日本地下水学会

昭和34年(1959年)に設立された地下水分野を専門とする学会です。地下水にかかわる理学・工学・農学などの幅広い分野の研究者・技術者を擁しており、地下水に関する総合的な学問の発展ならびに地下水の開発・保全に関する研究、技術の広範な普及を目的としています。
地下水・土壌汚染の防止対策、都市化に伴う湧泉枯渇への対応、都市型洪水防止を兼ねた雨水浸透、また、砂漠化防止や酸性雨などに関連した地球規模の環境保全など、様々な問題に即応し、解決策を講じていくため、地下水分野が関わる学際的な知識を集積する場となっています。

一般社団法人水文・水資源学会

水循環の物理過程の観測、データ収集・情報処理・現象解析とモデル化・計画管理手法等へのコンピュータの活用、リモートセンシング等の新技術の活用など、一分野に限らない共通の研究課題や、個々の分野では対応が難しい学問領域の問題、例えば、種々の空間規模での水収支、物質収支、熱収支の解明、土地利用変化に伴う水循環、物質循環の変化と予測ならびに制御、世界的な視点での比較水文学、気候変動の予測とリスクマネージメント、水と緑の価値評価、水問題の社会経済的構造、水に関する法制度など、幅広く対象としています。
地球物理学、気象学、地質学、地理学、土木工学、農業工学、林学、砂防工学、衛生工学、人文科学など、従来の各学問分野で発展してきた体系を縦糸に対して、「水文・水資源学会」という横断的な研究を行っています。

公益社団法人日本水環境学会

水環境に関連する分野の学術的調査や研究、知識の普及、健全な水環境の保全と創造への寄与、学術・文化の発展への貢献を活動目的とする学会です。学術・技術の情報発信ツールとしての学術雑誌の発刊、会員相互の闊達な意見交換の場としての日本水環境学会年会と日本水環境学会シンポジウムの開催、次世代を担う人材育成や水環境文化活動の普及を目指した各種表彰活動、国際交流・国際協力を目的とした英文学術雑誌の発行、国際会議などの開催や表彰活動、最新の情報を普及するためのセミナーの開催などを行っています。

一般社団法人 日本応用地質学会

土木地質、農林地質、水理地質、災害地質等に加えて、環境問題を取り扱う環境地質も含め幅広く対象とし、学際間の交流を活発にし、また他分野から積極的に新しい研究成果を導入し、総合的な学問の体系を再構築してゆくとともに、我が国の自然ならびに社会的な条件を基盤として発達してきた現在の学問技術を、多様な環境条件に対応する普遍性をもつものに発展させるため、応用地質に関する各界の科学者、技術者相互の連携を図り、研究活動の充実と技術の向上を図っています。

日本水文科学会

地球上の水循環および分布状況、物理的・化学特性、および生物的環境と水の相互関係を取り扱う水文学の中で、自然科学的なアプローチを重視する水文科学(Hydrological Sciences)を対象とする学会です。
1987年6月に創立され、降水、氷雪、蒸発散、湖沼、河川、土壌水、地下水、流出、浸食と堆積、水質、水資源システムなどを対象に、特に地域の水循環プロセスを、地形、気候、地質、人間活動との関連において科学的に解明する活動を行っています。

公益社団法人農業農村工学会

農業の生産性向上と農村の生活環境の整備、農業農村にかかわる中小都市も含めた地域全体の持続的発展を図るため、循環を基調とした社会を構築し、水・土などの地域資源を,人と自然の調和,環境への配慮を重視して合理的に管理する農業農村工学を対象とする学会です。 農業農村工学の進歩及び農業農村工学に関わる研究者・技術者の資質向上を図り、学術・技術の振興と社会の発展に寄与する ことを目的とし、様々な活動を展開しています。