山本一太領土担当大臣(当時)によるASEAN3か国における対外発信
2014(平成26)年1月12日~17日、マレーシア・ベトナム・シンガポールの3か国において、山本一太領土担当大臣(当時)より、領土・主権をめぐる情勢について、我が国の立場に関する正確な理解が一層浸透していくよう、各国関係閣僚や有識者・メディア等との会談等が行われました。
各国政府要人との会談
1.会談日程
- 1月13日 マレーシア ハムザ外務副大臣
- 1月15日 マレーシア アニファ外務大臣(電話会談)
- 1月14日 ベトナム ミン副首相兼外務大臣
- 1月15日 シンガポール フー首相府大臣兼第2外務大臣
2主な内容
各会談においては、山本一太領土担当大臣(当時)より、東シナ海の情勢と南シナ海の情勢は直接関連する、アジア全体の海洋秩序に関わる問題であり、自由な海と空がアジアの繁栄の前提であるところ、いかなる国も力による一方的な現状変更を行ってはならず、国際法の諸原則を遵守する必要がある旨述べました。
また、尖閣諸島は歴史上も国際法上も我が国の固有の領土であることは全く疑いないとの我が国の立場を説明するとともに、力による現状変更の試みに対しては、我が国の領土・領海・領空を断固として守るとの考えの下、毅然として、かつ冷静に対応していく旨説明しました。
その上で、山本大臣(当時)より、海洋政策・領土担当大臣(当時)として、我が国の領土・主権をめぐる情勢に対し、①法の支配、②隣国との二国間関係の推進、③相互依存が深まるアジアにおける地域コミュニティの強化の3つの原則を踏まえて対応していきたい旨を説明し、基本的には理解が得られたと考えています。

1月13日
マレーシア ハムザ外務副大臣との会談

1月14日
ベトナム ミン副首相兼外務大臣との会談

1月15日
シンガポール フー首相府大臣兼第2外務大臣との会談
国際戦略問題研究所(IISS)主催
フラートン・レクチャーでの講演
1.日 時 2014(平成26)年1月16日
2.場 所 シンガポール The Fullerton Hotel
3.講演会 フラートン・レクチャー
4.主催者 国際戦略問題研究所(IISS)
5.演 題 「アジアの繁栄と開かれた海の重要性」
6.参加者 近隣諸国の有識者約200名
7.概 要
山本一太領土担当大臣(当時)は、1月16日に、世界有数のシンクタンクである国際戦略問題研究所(IISS)の依頼を受け、同研究所主催のフラートン・レクチャーと呼ばれる講演会で、「アジアの繁栄と開かれた海の重要性」という演題で、英語による講演を行いました。
国際戦略問題研究所は様々なセミナーを開催していますが、このフラートン・レクチャーで日本の閣僚が講演したのは初めてとのことです。
講演会には、シンガポールをはじめとする近隣の有識者が約200人出席し、領土・主権をめぐる我が国の立場について正確な理解をしていただく上で、大変有意義な機会となりました。

山本大臣(当時)のIISSフラートン・レクチャーでの
講演の様子

山本大臣(当時)のIISSフラートン・レクチャーでの
質疑応答の様子
各国在留邦人との懇談・現地プレスのインタビュー等
また、各国の在留邦人の方々との懇談や、現地プレスのインタビュー等を通じて、領土・主権をめぐる我が国の立場について積極的な発信を行いました。

在留邦人・日系企業の方々との懇談

現地プレスのインタビュー