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今回は、RPAの活用による内部管理業務の効率化により、内閣人事局長賞を受賞された、国土交通省中国地方整備局にお話をお伺いしました。
――この度はワークライフバランス職場表彰 内閣人事局長表彰受賞、おめでとうございます!最初に、RPAの活用による業務効率化の取組を行って良かった点を教えてください。
RPAの仕組みや操作に慣れるまで時間がかかるが、一度シナリオを作れば毎年使えるという利点があると感じました。RPAに読み込ませるデータの様式を変更しない限り、同じシナリオを使い続けられます。
――RPAの導入を進めるために必要だと思うことはありますか?
RPA化するには、まずデータの電子化が必要だと思います。また、「職員を単純作業から解放する」という目標を組織全体で共有しながら進めるよう心掛けました。
――RPA導入時の幹部や管理職の反応はいかがでしたか?
反対意見は特にありませんでしたが、導入に際して、幹部や管理職に対しては費用対効果を丁寧に説明するよう努めました。また、最初は若手職員が中心となって検討を進めていましたが、最後は部長の後押しで導入に至りました。
――組織全体でRPA活用による業務効率化に取り組んでいくための工夫はありますか?
各課内で目標を共有した上で、RPAがどのような業務シーンで適用できそうか検討し、課内の業務からなるべく広く対象業務案を洗い出しました。また、RPAに対する職員の理解を深めるため、局内職員向け説明会や若手職員研修においてRPAの説明を行いました。
――RPAのシナリオは自前で作成されたのでしょうか?
プログラミング経験が無い40代男性職員や20代女性職員が、一から作成しています。いきなり自分の手で作成するのは難しいので、最初は録画機能を利用して自分の手作業を登録し、録画を編集してシナリオ化しました。自前で作成することにより、業者によるメンテナンスも不要となりました。
――今後のRPA化対象業務の拡大や、他整備局への横展開の展望を教えてください。
現在、局内の様々な業務にも対象業務を拡大しています。例えば、社会資本整備総合交付金のデータ分類・フォルダへの保存、高速道路料金の明細書の分類、通勤手当の認定における地図検索、宿舎利用に係る給与控除のシステム入力、中小企業等経営強化法に基づく認定書類のPDF化への適用を進めています。さらに、他整備局でもRPAの導入を進めているので、シナリオの横展開も検討しています。
――貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。今後もRPAの更なる活用により、ワークライフバランス向上を進めてください!