これからの社会のあり方について

  1. おじいさん、おばあさんと100年後の未来を一緒に話そう(一部の最適から、全体の持続的な最適へ)  第8回
    • ミクロでよいことも、積み重ねてみると、最適でないことがある。給付と負担のアンバランス。民主主義と金融市場の規律は機能しているか。
    • 立場の違う人々が対話を重ねることで全体最適の視点を手に入れよう。「地獄への道は善意で敷き詰められている」といった部分最適の集合社会にならないよう、他者との対話を避けないこと。
    • 政府・国民二分法的発想の打破。私たち=国という視点はあるか?公共サービス増=私たちの税負担増という意識はあるか?  第8回  土居  
    • 国の持続性を自分ごととして、考えられるか。将来世代の声をどのような形で代表させればよいのか?
    • 単純に高齢者=弱者と見るべきではない。高齢者と一括りにせず、どの段階に資源を投入するか考えよう。
    • 日常生活の中で、選択を迫られる瞬間はとても少ない。自分の意思を定期的にチェックする機会があれば、「自分ごと」として考えられる。
  2. 「自立した参加型の社会」を目指すなかに、日本の未来がある
    • 20−30年後を支える次世代にとってよい社会とは?  横田
    • 社会民主主義といわれたフィンランドも随分変わり、国のお金が限られ、社会起業家が福祉を担っていたりする。英国ではキャメロンがビッグソサエティと言っている。国じゃなく、人々が社会を大きくする。政府が直接何かするのではなく、社会やコミュニティを良くすることに向かっている。世界の潮流を見ると、目指すべき国のかたちは「参加型社会」という方向性しかない。ラジオ体操しないと生きていけない社会は嫌だが、全部国がやってくれる社会は無理だろう。  第10回
    • オランダ国王は、「福祉国家から参加型社会へ」と演説。どうやって、それは築かれるか?そこでの持続的な社会保障制度はどうあるべきか?  第10回
    • 東日本大震災以降、社会起業家たちの拡大のうねりが見られる。  第7回
    • 参加型の社会への動きが生まれ始めている。でも、それを一方的に伝えることだけでは国民の理解は得られない。丁寧に知らせていくプロセスのデザインがとても重要。  山崎
    • 参加型社会は、共助社会、新しい公共、絆などと同様、何度も使われてきたが、それだけでは、うまくゆかなかった経緯がある。もたれあっているだけでは、うまくゆかない。日本人に不足していたのは、「自立」であり、ここには、受益と負担の認識なども含まれる。  田中
    • 弱ってきた地縁型コミュニティをサポートする上で、新しいアソシエーションが重要。NPO、サークル団体やクラブ団体の力を公益に結びつける。その部分を総結集すれば、保守主義から少し自由主義に寄せた形で脱家族化で縮んだ共助のスキマの部分を埋めていくことは可能と思う。  第1回
    • 脱家族化の共助のスキマを埋める「社会の課題解決に参加する新しい単位」である「新しいコミュニティ」に名前をつけなくてはいけない(この名称について議論し、例として、次のようなものが挙がった;イトヘン共同体(結、縁など糸偏の漢字が多いことから)、共創体、シビルサークル、ソーシャル、スキマの共同体、コモンズ など)。こうした支えあいは、国をも超える。ネットワーク化されたテクノロジーを使えば、世界中の人を巻き込むことができる。  第10回