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時代別テーマ解説

時代区分 III 尖閣諸島の領土編入が閣議決定されて以降、第二次世界大戦終戦まで

資料集 vol.1 尖閣諸島の有効な支配(1895-1945)

①尖閣諸島の所轄

魚釣島、久場島が八重山郡所属であることを示す資料 No.4 土地[第一〇 島嶼ノ位置及周囲面積]

1900年(明治33年)6月28日

資料概要

沖縄県が、管内の土地、人口、農業、財政、警察等についてまとめた統計書(明治28年分、明治29年分の合冊)のうち、「土地」の部、「島嶼ノ位置及周囲面積」の項に掲載された、尖閣諸島の久場島、魚釣島についての記載。島嶼の名称、所属、地名、位置、周囲、面積ならびに里程(距離)が示されている。両島ともに所属は八重山郡、地名は石垣島となっている。
 所属の記載から、明治29年勅令13号「沖縄県郡編制ニ関スル件」No.3の公布によって、尖閣諸島が八重山郡の所属となったことが確認できる。
 なお、尖閣諸島4島(魚釣島、北小島、南小島、久場島)は、1902年(明治35年)の沖縄県令49号によって大浜間切登野城村に編入されるがNo.7No.8、1896年(明治29年)はその前であるため、地名に登野城村の記載がない。

内容見本

沖縄県統計書
凡例
一 本書ハ明治二十八、二十九、両年分合併編纂シタルモノニシテ本書中暦年調ニ係ルモノハ明治二十八、二十九、両年ニ於ケル事実ヲ掲ケ会計年度ニ係ルモノハ明治二十七、二十八、両年度ノ事実ヲ掲載スルモノナリ而シテ尚ホ四五年前二於ケル彼我事物ノ消長如何ヲ対此センカ為メ出来得ル丈ケノ事実ヲ蒐集シ各表ノ末尾ニ於テ総テ之ヲ列載シ以テ通覧ノ便ニ供セリ
一 本書中部門ヲ分テ二十三門トス第一土地、第二戸数及人口、第三農業、第四牧畜、第五山林、第六漁業、第七鎮業、第八工業及製造
第九土功、第十商業、第十一貨幣ノ融通、第十二賃鉱及物価、第十三交通、第十四貯蓄、第十五褒賞、第十六衛生、第十七社寺、第十八教育及新聞紙、第十九警察、第二十監獄、第二十一財政、第二十二国税、第二十三官吏及文書是ナリ
(略)
明治三十三年六月 沖縄県内務部第一課
(略)
名称 魚釣島(無人) 久場島(無人)
所属 八重山郡   同
地名 石垣島    石垣島
(略)
周囲 二・一三   三・一一
(略)

久場島の周囲が3里11丁(約13㎞。1里=3.9273㎞、1丁=109.09mとして計算した場合)、魚釣島の周囲が2里13丁(約9.3㎞)と記載されているが、実際は久場島より魚釣島の方が周囲は大きく、数値は正確ではない可能性がある。

作成年月日 1900年(明治33年)6月28日
編著者 沖縄県内務部第一課
発行者 沖縄県
収録誌 沖縄県統計書明治28-29年
言語 日本語
媒体種別
公開有無
所蔵機関 沖縄県公文書館
利用方法 沖縄県公文書館で利用手続きを行う
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