本サイトに掲載する資料等は、政府の委託事業の下で有識者の助言を得て、調査・収集及び作成したものであり、本サイトの内容は政府の見解を表すものではありません。このサイトについて

時代別テーマ解説

時代区分 I 幕府の許可により大谷家、村川家が鬱陵島、竹島に渡航を始めて以降(江戸時代)

資料集 vol.3 江戸期の竹島の利用

①大谷家、村川家の鬱陵島、竹島渡海について伝える資料

鬱陵島、竹島への渡海について後年まとめた本 No.3 竹島考

1828年(文政11年)

資料概要

 鳥取藩で要職にあった岡嶋正義という武士が、大谷・村川両家の事業などについて後年に編纂したもの。渡海の経緯、鬱陵島、竹島の地理やアシカなどの産物について記している。上巻に鬱陵島への渡海ルートの絵図が含まれ、鬱陵島と竹島についての地理について説明する記述が含まれている。なお、本書中に「竹島」とあるのは鬱陵島、「松島」とあるのは竹島のこと。

内容見本

毎年二三月ノ比舩ヲ整ヒ米子ヲ発舩シ隠岐國ニ舩ヲ繋留四月上旬ノ比順風便潮ヲ俟テ帆ヲ開キ先松島ト云小嶼ニ舩ヲ寄テ漁猟ヲ始メ其レヨリ竹島ヘ渡海シテ夏ノ間所務ヲ成シ秋ニ逾テ皈舶スル也

現代語訳

毎年二、三月頃船を整備して米子を出発し、隠岐国に船を繋留し、四月上旬頃、順風と良い潮を待って帆を開き、まず松島(現在の竹島)という小島に寄って漁猟を始め、それから竹島(鬱陵島)に渡海して夏の間操業し、秋に帰帆した。

作成年月日 1828年(文政11年)
編著者 岡嶋正義
発行者 -
収録誌 -
機関コード
言語 日本語
媒体種別
公開有無
所蔵機関 鳥取県立博物館
利用方法 鳥取県立博物館で利用手続きを行う(岡嶋家資料)
ページの先頭に戻る