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国土強靱化:私のひとこと special.3

様々な活動がもっとフラットにつながることで創りだす未来とは

ナショナル・レジリエンス・コミュニティ(仮称)
キック・オフ・ミーティング

ナショナル・レジリエンスの"N"で集合写真

「もっと国土強靱化、防災・減災、更には平時の様々な活動がフラットにつながり、広がるような場があってもよいのではないか?」
そのような思いから、既に活動されているNPO法人、医療、メディア、行政、教育などさまざまな分野から集まった約30人と一緒に、未来志向の対話型ワークショップを通して交流を深めるとともに、こうしたつながり・コミュニティが創りだす、災害に強くしなやかな日本の未来像について考えました。

キック・オフ・ミーティングの冒頭に、ファシリテーターから「『自分たちがつくりたい未来』を一緒に考え、それを実現するためには今何をしなければいけないか。そのように、ありたい理想の未来から振り返る未来思考(バックキャスティング)で対話を進めたい」「参加者のみなさんは、本当に想いをもって活動されている方々なので、その一人一人の想いを大切にしたい」と参加者に呼びかけました。また、最初に参加者のみなさんと「問を共有」した後、こういうことができるのではないかという可能性を広げる時間として「多様な知識を集める」ステップを経て、最後にチームを作って「アイデアをプロトタイプする」というキック・オフ・ミーティングの進め方を共有しました。

そしてまず、参加者のみなさんと「問いを共有」するため、私たち(内閣官房国土強靱化推進室)から、国土強靱化、ナショナル・レジリエンスについて「大規模な自然災害でも致命的な被害を負わない『強さ』と、被害を受けても速やかに回復できる『しなやかさ』を実現するための取り組み」であることを説明した上で、様々な活動の交流を促進し、そこからコラボレーションしたり新たな活動が創出されたりするような仕掛け、そしてそこで起きていることを積極的に発信することで、より多くの人を次々と巻き込んで災害に強いしなやかな国を実現していきたいと訴えました。

それぞれが持つ多様な知識を共有し、活発に意見交換

キック・オフ・ミーティングは「問いの共有」から「多様な知識を集める」ステップへ。ここでは椅子を二重の円形に並べ、内側の円に座る人が対話し、対話に加わりたい外側の円の人が内側の円の人とどんどん入れ替わっていく「フィッシュボウル」という手法で行いました。

内側の円の席には参加者が次々と交代で座り、「レジリエンス、防災・減災に関する活動はたくさんあるが、それぞれの横のつながりが弱いのでは?」「取り組みの認知度を高めるため、もっとわかりやすいネーミングを」「被災経験を次世代に引き継いでいくことが大事」「最近は防災ガールや防災女子と呼ばれる人たちがいて、防災に対して新しい価値観が生まれつつある」「防災を突き詰めると、『生き抜く力』ということではないか」など、多様な意見・知識が共有されました。

その後、対話は「アイデアをプロトタイプする」ステップに移行。参加者は4人組のグループを作り、このプロジェクトで大切にしたいことや実現したいことを話し合いました。「この場を世代交流の場にしたい」「自分で考えて行動する人づくりやきっかけづくりを、ワクワク感を持ってやりたい」「楽しく、かっこよく、おしゃれに情報発信・情報共有したい」など、こちらでも活発に意見が交わされました。

達成したい未来を新聞形式で発表

次のステップでは、10年後となる2026年に達成したい未来像を形にした「プロトタイプ(試作品)」の制作を実施。プロトタイプは新聞形式で、掲載する未来像は各グループのメンバーが話し合う「未来新聞編集会議」によって決定します。この編集会議には、ミーティングの内容をリアルタイムに文章と絵を交えて模造紙に記録する「グラフィックレコーディング」チームも参加し、各グループの未来像を「見える化」する手助けをしました。出来上がった未来新聞は壁一面に貼り出され、各グループがそれぞれの未来像を発表。「災害での人的被害ゼロ」「防災という言葉が辞書から消失」「子どもリーダーが防災の分野で大活躍」など、みんなが達成したい未来像をユーモアを交えてプレゼンテーションしました。

約3時間に及ぶキック・オフ・ミーティングは実り多いものになったようです。チェックアウトで参加者は「情報共有の大切さを痛感した」「今まで自分になかった発想に触れて刺激を受けた」「同じような思いを持つすばらしい仲間がたくさんいることを実感できた」「このネットワークを活かして新しいことができる予感がした」と口々に語り、こうした交流の場としてのコミュニティを継続的に持つことで意見が一致しました。

最後に、私たちから参加者に向けて「皆さんに多様な知見を出していただき、また楽しんでいただけてとてもうれしく思います。強くしなやかな日本を目指して、今日のミーティングの成果を次にどうつなげていくか──引き続きみなさんと一緒に考え、具体化させていきたいと思います」と挨拶し、コミュニティの可能性そして今後の展開に大きな期待を寄せました。

対話を見える化するグラフィックレコーディング


 今回のキック・オフ・ミーティングでは、対話を見える化するグラフィックレコーディングを導入しました。キック・オフ・ミーティング全体の流れはもちろんのこと、フィッシュボウル、チェックアウトなどのそれぞれの段階も見える化しました。特に、チェックアウトの時には、参加者一人一人の似顔絵まで!
 また、未来新聞編集会議でグラフィックレコーダーも各グループに参画することで、より質の高い未来新聞が完成しました。





#つながり #コミュニティ

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