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現場から知る国家公務員

DISCOVERING NATIONAL PUBLIC EMPLOYEES FROM THE FIELDS

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DWELLING

専門的な知識を積み上げ現場・地域に寄り添い、これからの暮らしを考え、守っていく。

Tae Imada

今田 多映

国土交通省 住宅局 住宅総合整備課 住環境整備室
空き家企画係長
2020年入省

PROFILE

大学で建築学を専攻。
建築分野が抱える課題に広く取り組んでいける行政の仕事に興味を持ち、国土交通省に入省。
入省して3年間、住宅局内の建築物の構造に関する基準や認定制度等を扱う部署に所属。
4年目からは、現在の空き家対策を扱う部署に所属。

全国で年々増加し問題となっている
空き家に向き合う

国土交通省住宅局住宅総合整備課住環境整備室に所属し、全国で年々増加し問題となっている空き家に対応すべく、空き家対策の推進を行っています。

現在行っている主な仕事は、空き家対策を推進していくための法律に関するもの、全国での空き家対策を支援するための予算制度に関するものの大きく2つです。

法律に関する仕事では、2023年6月に空家法※が改正され、国会審議への対応や同年12月の法施行に向けたガイドライン等の作成を行いました。また法施行後は、一般の方や地方公共団体への周知活動などを行っています。

予算制度に関する仕事では、空き家を除却したり改修して活用したりする場合の費用を支援する補助制度等の運用、支援内容の拡充や見直しの検討などを行っています。
※空家等対策の推進に関する特別措置法。

新たな視点を取り入れることで広い
考え方を持ち、身近な問題に取り組む

大学で建築学を専攻していたときに、研究活動の中で、国の補助制度を上手く活用して大工の方々を育成している企業を訪問した機会がありました。そこから、建築分野が抱える課題に広く取り組んでいける行政の仕事に興味を持ち、国土交通省に入省しました。

現在担当している空き家対策は、入省のきっかけと直接関係はありませんが、私自身が住む町にも空き家があるのを目にしていたので、身近な問題として業務に取り組むことができています。

現在は係長として、上司の方々と相談・議論しながら業務を行っていますが、住宅行政での経験が豊富な上司の方々は、私にはない幅広い視点を持ち、国民や地方公共団体などの方々に対してきめ細かく配慮をして物事を考えていらっしゃることが多くあります。そのため、私自身も、そうした視点を積極的に取り入れ、幅広い考え方を持って業務に取り組むよう努めることを大切にしています。

また、具体的に対応を考えていく必要がある場合などには、自分の考えやアイデアを伝え、活発な議論ができるように心がけています。

専門的な知識を積み上げ、
現場・地域に寄り添う

入省して最初の3年間は、住宅局内の建築物の構造に関する基準や認定制度等を扱う部署に所属しました。耐震性能や耐久性能など専門的な内容を理解する必要がある業務が多かったため、自分の知識を積み上げるのに苦労しましたが、学識者・研究者など多方面の方々のサポートを受けながら仕事を進めることができました。4年目からは、現在の空き家対策を扱う部署に所属しています。

現在のポストでは、地方公共団体等が対応を行っている空き家の現場や空き家を活用している実例などを見ることができます。これまでのポストでは、自分が検討に関わった基準等が実際に使われている現場に触れる機会はあまりありませんでしたが、現在は地方公共団体や民間事業者等の方々と意見交換をしたり空き家対策の現場を視察したりする機会が多く、自分が担当している法律や予算制度等が実際に使われていることを実感することができます。

現場で得た気づきも踏まえ、皆さんの暮らしに寄り添うよう業務を行っています。

知見を広げながら、
国づくりの担い手となれる

国の仕事は、学生時代の専門分野だけでなく多様な分野や人々に触れられる魅力があると思います。現場に立つ民間事業者や地方公共団体の方々、有識者の先生方など色んな方に直接お会いし、お話を聞いたり議論をしたりすることができます。

自分の知見を広げながら、若手も国づくりの担い手として活躍していける仕事ですので、学生のみなさんにも国土交通省の仕事に興味を持っていただけると嬉しいですね。