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選択肢に関する経済影響分析にご協力いただいた方々
伴 金美
大阪大学大学院経済学研究科 教授
エネルギー・環境の選択肢を経済モデルによって影響評価する役割を担ったが、日本社会の有り様を決めるうえで重要な時期であることを痛感している。試算の過程で、経済モデルとは何か、結果が異なるのは何故か、限界は何か、何度となく投げかけられた。経済モデルとは、変数・方程式・パラメータで記述され、それを第三者が見ることができ、計算結果も再現できるものである。もちろん、経済モデルは分析者の経済に対する見方を反映したものでもある。しかし、試算結果は記録として残され、経済モデル自体も評価の対象とされる。今回の試算に基づけば、どのような選択肢を採ったとしても、日本経済は十分に対応できる能力を持っている。ただ、選択肢毎に描かれる経済社会は大きく異なるものであり、それを理解した上で、受け入れることができるかどうかが問われている。
【経済影響分析の解説(分析機関HPにリンク)】
http://www2.econ.osaka-u.ac.jp/kban/EE_ban/