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国土強靱化:私のひとこと special.49

地域の人材と防災・減災の輪を広げよう!

防災・減災、国土強靱化ワークショップ(第3回)

 令和5年度第3回ワークショップは、「地域の人材と防災・減災の輪を広げよう!」をテーマとして、令和5年12月9日に、岐阜会場にて開催しました。
防災・減災に関連する地域・コミュニティのつながり作りに取り組んでいる方などを対象として、防災・減災を広げていくためのアイデア・取組を考えていくこと等を目指し、岐阜県の現地会場参加と、全国からのオンライン参加によるハイブリッド方式で実施しました。話題提供部分はオンラインで全国配信しました。

話題提供者 伊藤 三枝子 氏

話題提供: 地域の人材を育てて広げる防災・減災

 伊藤 三枝子(いとう みえこ)氏から、地域の人材を育てて地域・コミュニティに創造的に広げるヒントを頂きました。
 伊藤氏は、清流の国ぎふ防災・減災センター、清流の国ぎふ女性防災士会、大垣市中川校区防災士会などで地域での活動を広げています。大垣市星和中学校の避難所運営委員会の立ち上げでは、誰もが安心できる避難所づくり、訓練への参加の在り方、訓練後を考えた取組などの検討・運営を始めました。訓練は自治会を巻き込み、当時の各4町内を説得して各町内の女性も参画する組織としました。
 コロナ禍では、Zoomを活用し、分かりやすい手引書の作成やご高齢の方への丁寧なサポートなどで早期に月1回のZoomミーティングを開始。コロナ禍での全学校区を対象にした分散避難を考えるアンケートや在宅型防災訓練などの実施の結果、要配慮者台帳人数よりも避難時サポート希望者人数が多いことなどを把握しました。地域の実態に合った検討を進め、届け出避難所制度を利用して、お寺や公民館を避難所登録し、避難所である中学校への避難困難者の対応等の取組ができたそうです。
 そして、地域の学校との連携、避難所の初動開始キット、防災訓練等のご紹介を頂き、現在の各6町内の防災に対する情熱の小さな爆発の連鎖により、仲良く、お互いを尊重しつつ、遠慮はしないで議論ができる関係づくりに取り組み、子どものいる家庭などが参加しやすい防災訓練などを考え、300名規模の訓練を継続的に実施しているそうです。
 生活の潤いも、防災力の向上も、全て助け合いであり、皆が意見を言い合い、何かあった時には大丈夫と思える地区を目指し、じわじわと少しずつでも取組等を進めていきたいとお話を結ばれました。

参加者・話題提供対話、アイデア検討~地域の活動を育み、広げるためのアイデアを、楽しく出し合おう

 伊藤氏のお話から、会場3班、オンライン2班に分かれて、防災を広げていくための気づきや悩みを共有し、班ごとにテーマを決め、防災・減災を広げていくためのアイデアを出し合いました。また、防災訓練等における女性の役割の高め方、高齢者・障害者等の参加が困難な方への広げ方などについて質問があり、それぞれヒントをいただきました。

アイデアまとめ、発表・交流~「つながり」づくりに向けたアイデアをまとめよう!

 班ごとに、アイデア検討を踏まえた取組をまとめ、各班の成果および各参加者の意気込み『私のひとこと』が発表・共有されました。

【1班】  「感〇減災~いつでもどこでも、あそ防災、まな防災」と題し(※〇は、共に生きている等の様々な「感」情や「感」謝などと「減災」をつなぐもの)、「訓練と子ども」をテーマとして、1年で集める防災カード、子どもでつながる防災訓練、お年寄りや子ども等それぞれ自分に合った自宅での自己型訓練、パッククッキングのママさん防災などのアイデア。
 『私のひとこと』は、「共に生きることの喜び!その為には・・・」、「防災に取り組む思いに灯がつきました」、「感∞減災~感謝を忘れず感じたままに、止まらず動く」、「子どもでつなげる、わくわく感減災~活動を創る!」。

【2班】  「子ども出前防災講座」をテーマとして、地域住民や地域施設など向けに、子ども自身が主体的に発信する講座の実施、子どもを軸とした平時からの地域での参加意識を高めていく取組のアイデア。
 『私のひとこと』は、「子どもの発信する公開講座を地域に提案し、実現に向けて頑張ります」、「防災はこつこつ、一つずつだな!」、「『バクヤク(きっかけ)』づくりをコツコツ」、「色々とアウトプットします」「他県の方のお話を聞き、すごく勉強になりました」。

【3班】  「避難所に行かない防災」をテーマとして、キャンプ体験を通じた自宅での対応、小さい頃からの危険や防災についての教育、自宅の耐震性や地域の危険性の熟知、ボランティア体験などのアイデア。
 『私のひとこと』は、「自己完結」、「自分、家族を守り、避難所に行かない」、「防災についての知識を楽しく真剣に学び、意識を高める」、「命を守る」、「住民運営の避難訓練の小さな爆発を起こす」。

【A班】  「全世代参加の防災訓練」をテーマとして、遊びコーナーなどの子どもコース、介護事業者と協業した非常食体験コーナーなどの高齢者コース、避難所運営コース、企業社員の体験コーナー、お母さんコーナー、小・中・高・大学生コーナーなど、様々な世代がいっしょにできる防災訓練のアイデア。
 『私のひとこと』は、「防災は課題が多く、少しずつクリアしていくことが大切だと改めて感じました」、「働き世代を巻き込んだ活動をしていきたい」、「自分にできることを積極的に発信し行動していきたい!」、「活動は楽しく、人の意見を尊重し、自分のできる範囲で、得意分野を情報交換し、協力して継続しよう!!」。

【B・C班】  1泊2日の家族参加での学校活用の体験教室・キャンプファイア、教室・体育館でのリアル体験、断水・停電を経験するリアル防災訓練、「来てね」ではなく「行くね」の関係づくりのための参加者のネットワーク活用、新しい防災情報発信のためのレジリ学園の活用などのアイデア。
 『私のひとこと』は、「Zoomによる会合」、「ネットワークをつなごう」、「防災は身近から」。

講評、クロージング

 伊藤氏から、本日のアイデアが一つでも前に進むことを願われる思いを頂きました。
 有識者の池上三喜子氏から、『東京くらし防災』『公民館における災害対策ハンドブック』『内閣府1日前プロジェクト』などからの貴重な情報提供と、居住地区での住民同士の助け合いや大学生による地域の見守りの取組等のご紹介や、防災には定年がないのでずっと活動していく等のお話を頂きました。
 有識者の宇野沢達也氏から、今回のワークショップでのネットワークを広げて頂きたいとお話を頂くとともに、レジリ学園でのSNSを通じたネットワーク作りの取組のご紹介を頂きました。そこにあるたくさんの「爆薬」を探し、小さな爆発をあちこちで作って欲しい、とエールを頂きました。
参加者それぞれが、地域に・コミュニティに、防災・減災を広げる思いを語るなど、今後の取組のきっかけとなりました。


第3回 防災・減災、国土強靱化ワークショップ(岐阜会場)参加者で集合写真
#つながり #コミュニティ
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【連絡先】
内閣官房
〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1
TEL.03-5253-2111(代表)
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