国土強靱化:私のひとこと special.32
災害経験を継承し、しなやかなつながりをつくろう!!
『レジリエンス』×『コミュニティ』
国土強靱化ワークショップ(第4回)
令和元年度第4回のワークショップは、防災・減災への関心を高め、取組を広げていくため、「災害経験を継承し、しなやかなつながりをつくろう!!」をテーマとして、令和元年11月16日神戸市にて開催しました。
今回のワークショップは、兵庫県・大阪府・奈良県・滋賀県、そして岡山県・東京都から、若い世代・高齢者の方など多様な方々が参加しました。
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国土強靱化ワークショップ【第4回神戸会場】参加者の集合写真 |
話題提供 ~災害経験を継承し、しなやかなつながりをつくろう!!
兵庫県立大学減災復興政策研究科准教授阪本真由美氏から、「災害経験を継承し、しなやかなつながりをつくろう!!」と題して、実際の災害をふまえた避難の大切さ、そして災害時に配慮が必要な方々への対応について、気づきとなるお話をいただきました。
災害時に配慮が必要な方要配慮者には、災害が起こった後の対応だけではなくて、事前の対策からの取り組みが必要であり、障害をお持ちの方、高齢の方、小さなお子さんをお持ちの方、あるいは外国の方などへの対応の大切さについてお話を伺いました。
防災カード(福祉避難所 SimulationGame)体験
話題提供に続き、阪本氏の指導で、防災カードによる福祉避難所シミュレーションゲームを体験しました。避難者それぞれが抱える事情等が書かれたカードを、避難所に見立てた小学校の体育館の平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こり得るさまざまな出来事にどう対応していくのかを考えていくものです。
4班にわかれた班ごとに、運営委員会をつくり、阪本氏が読み上げるカードの内容に沿って、対応を決定して対処行動をするという流れで、福祉避難所運営を体験しました。
参加者は、難しい要望・事態に、悩み、話し合いながら対応を決めていきました。障害や医療対応などいろいろな対応が必要な方がいることが、よく分かりました。
アイデアまとめ~福祉避難所 シミュレーションゲーム 体験ふりかえり
体験を踏まえて、次の三つの点について、対応が難しかった避難者と対応に苦労したこと、必要な備蓄品、要配慮者への支援のために必要な事前準備について、話し合い、アイデアを検討しました。
発表・交流
難しかったことや体験してのアイデアなどを、班ごとに発表・共有しました。
【1班】~ボランティアや地域の人材バンクの用意など |
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【2班】~要配慮者の方々との接点づくりや事前の訓練、備蓄の準備 |
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【3班】~自助・共助による居心地の良い避難所運営 |
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【4班】~地域での必要な配慮の事前把握と準備 |
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クロージング
阪本氏より、今回の体験をきっかけとした取組の期待についてお話がありました。
また、レジリ学園関西校の小島氏、有識者の宇野沢氏からは、今回の体験を通じたネットワークづくりへの期待についてお話がありました。
福祉避難所シミュレーションゲーム体験を通して、日常からの支えあいやつながりづくりによる防災・減災を考え、取り組んでいくための一歩となる貴重な機会となりました。
#つながり #コミュニティ
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