令和元年度第2回のワークショップは、防災・減災への関心を高め、取組を広げていくため、「災害時に支え合えるつながりをつくろう!!」をテーマとして、令和元年10月5日札幌市にて開催しました。女性・男性、学生から高齢者の方など多様な方々が参加しました。
国土強靱化ワークショップ【第2回札幌会場】参加者の集合写真 |
北海道大学広域複合災害研究センター特任教授の岡田成幸 氏から、「災害時に支え合えるつながりとは?
と題し、災害からの自分・家族・地域の守り方をわかりやすく伝授していただきました。相手がいるということに気付く「認知力」によってつながりをつくり、相手の立場や事情を理解する「想像力」によってつながりを育てていこうと結ばれました。
4つのグループ(班)にわかれて、話題提供を聞いて感じたこと、気づきをグループで話し合いました。関心を持った話題提供の内容と、それについての自分の気づきや心配を書き出しました。そして、テーブルの皆さんで模造紙にまとめ、テーブルに分かれた班ごとに発表し、共有しました。
参加者対話で話し合われたテーマをもとに、課題とアイデアを深掘りしていくワークです。参加者対話での意見を基に、自助・共助を進めて行くうえで考えられる課題と対応策を検討しました。地域のコミュニティが希薄化しているとの問題意識の中で、楽しく防災に取り組むことのできるアイデアを発表しあいました。
これまでのワーク内で出されたアイデアの中から、班ごとに自分達の日常での取り組みとして実践していきたいアイデアに絞り案を深め、取り組み案の発表・共有を行いました。
【1班】~多様な人々を巻き込む緩やかな関係づくり |
【2班】~イベントを通じた、スキルや経験の継承 |
【3班】~災害時のシナリオづくりから自分ごとの支え合いへ |
【4班】~多様な団体が参加する、安心・安全なまちづくり |
ワークショップの最後に、参加者が輪になって、ワークショップに参加しての「私の一言」を発表しました。今回のワークショップを通じた出会いや気づきが発表されました。
話題提供者の岡田氏から、地域の大学、居酒屋を利用したコミュニティの創出などの可能性が示されました。加えて複数のコミュニティへのつながりを持つことの重要性についてお話がありました。
有識者の宇野沢氏より、今日の出会いを大切にし、ネットワークを広げていただきたいこと、そして、災害について自分ごととして身近なことに根差して考えていってほしいとのお話がありました。
参加者の一人一人が、自分ごととして災害時に支えあうアイデアを考えていただくことにより、平時の防災・減災の取組を考え、広げていただくきっかけとなる貴重な機会となりました。
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