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国土強靱化:私のひとこと special.16

強くしなやかに支え合える支援体制を地域につくろう!

(国土強靱化地域自主ワークショップ(三島会場))

平成29年12月16日、静岡県三島市において、「災害時に強くしなやかに支え合える支援体制を地域につくろう!」をテーマとして、4回目となる地域自主ワークショップを行いました。
 国土強靱化地域自主ワークショップは、平成29年8月26日に東京で行われた第1回国土強靱化ワークショップに参加された各地域の「地域リーダー」が行うものです。
 「地域リーダー」とは、地域での防災・減災活動を自主的に行い、平時から様々な組織等とコミュニケーションをとり、中心となって活動していただいている方です。
 その方々が防災、減災等のテーマについて自ら企画立案した形で、国土強靱化地域自主ワークショップを行っていただきました。


国土強靱化地域自主ワークショップ【三島会場】参加者の集合写真

地域自主ワークショップの自主的な企画づくりのプロセス

今回のワークショップでは、「災害時に強くしなやかに支え合える支援体制を地域につくろう!」について、大規模な国際イベントが地域で開催されているときに大規模災害が起きたら、来場者や地域の災害対応に携わる人々は、被害を拡大させずに適切に対応できるだろうか、そもそもどんな事態が起きるだろうか、といった問題意識から、実際の事態をイメージし、地域の各組織、各人が連携して対応できるよう、つながりづくりを広げていくことを目指したものです。

地域自主ワークショップ【三島会場】の開催趣旨
~イベント開催時、地域内においての防災支援体制づくりをともに考え、ともに始める~

ワークショップの冒頭では、今回のワークショップの趣旨を、地域リーダーより説明しました。
 今回の会場がある静岡県では南海トラフの大規模地震などの大規模災害の危険性が高く、かつ伊豆市が東京オリンピックの自転車競技の会場になっているということで、地域でその備えができているとはいいがたいと考えました。そのため、国際的イベント開催時に大災害が起きたら何が起きるかをイメージし、それに対して今の自分たちには何ができるか、また必要な取り組みや体制は何かを考えることが必要であると考えました。
 地域リーダーは、今回の地域自主ワークショップにおいて、参加者がともにそのイメージ出しや取り組み、体制の検討、その実現化に向け何をすべきかの明確化までを行うこととしました。

話題提供: 「減災から防災社会へ」 ~不特定多数の避難者も想定して~

話題提供として、静岡大学教授防災総合センター長の岩田孝仁氏より、「減災から防災社会へ」と題してお話しいただきました。
 岩田孝仁先生は、静岡大学にいらっしゃる前は静岡県庁の危機管理行政にずっと携わっていらっしゃったとのことです。

岩田先生は、まず南海トラフ巨大地震の被害想定についてお話しくださいました。この南海トラフ巨大地震が起きると、東海から四国沖、宮崎県まで含めて32万人ぐらいの犠牲者が出て、静岡県内だけでもその3分の1、10万9千人の犠牲者が出るということです。
 また、新幹線や東名高速道路、新東名高速道路東西の大動脈が寸断されることから、地域で自立できるようになっていなければならない、というお話がありました。また、大規模な災害の発生の可能性が非常に高く、1地域、1自治体、1団体、1事業所、1個人で対処できる問題ではなく、それぞれが持てる防災力を最大限に高めていかなければならないというお話がありました。
 われわれの今の社会はライフライン、通信ネットワークへの依存社会になっており、それらが途絶えたときに、どう立ち直るかの問題を、真剣に考えておく必要があると言っていらっしゃいました。
 こういったことを克服するために、いろんな組織の有機的連携が重要になるという考えが、サブタイトルの「様々な組織の有機的連携に向けて」に込められています。

先生のお話では、阪神・淡路大震災のとき、16万4千人が瞬間的に建物の下敷きになったと推定され、その約8割ぐらいは自力で早朝、暗闇の中から下敷きになりながらも脱出し、残って出れなかった人たち約3万5千人の救助は隣近所の人がみんな総出で声掛け合って救助活動にあたったとのことです。時間がたてばたつほど、生存救出はどんどん少なくなってくるということで、最も重要なのは地域の人たちの力だということです。その地域の人たちを支えるのが地域の自主防災組織、民間の事業所、地域のさまざまなボランティアなどの団体、ネットワークなどということです。

参加者対話
~世界的なイベント開催時に、大災害が発生したら…どんなことが起こるでしょう?

話題提供を受けて、やはり大災害が起きたら様々な思いもよらぬ事態が起きること、地域の人々の助け合いが重要、AEDの使い方やトリアージなど地域で対応できることを広げていくことが重要、行政からは情報提供を行うことが大事だ、といったことが話されました。

災害時になすべきことを考える  ~災害時にするべき対応と課題を考えよう。

ここで後半のディスカッションに向けて、新しいチームを編成し直しました。参加者の皆さんがそれぞれ「大規模な地震が起きたらどんな混乱が起きるか」を書き出し、それぞれ「交通がマヒする」「多くのけが人が出る」などの様々な状況を書いた紙を見せ合いながら、自分と似た考えの人や一緒に話し合ってみたい人を探しました。
 考え方を同じくした参加者同士を見つけ、徐々に新しい班ができあがりました。この共通の「大規模な地震が起きたらどんな混乱が起きるか」の考えを各班のテーマとしました。

今からできる備えを考える  ~今からできる「備え」や「つながり」を考えよう

次に、「大規模な地震が起きたらどんな混乱が起きるか」に対し、どんな対応ができるか意見を出し合いました。

「多くのけが人が出る」という事態をテーマとした班では、対応として「けが人を助ける人」、「けが人を搬送できる環境」、「外国語を話せる人」、「生死の判断」、「情報提供」などが出ましたが、「けが人をゼロにする」というのが最も大事だという意見でした。

「外国の人がどこに移動したらよいかわからず右往左往する」という事態をテーマとした班では、「国別(または言語別)に集まる場所を決める」、「通訳さんに防災意識を得てもらう」、「コンビニ、郵便局に情報提供紙を置く」などの意見。「トイレが不足する」という事態をテーマとした班では、「災害に強いトイレ」、「仮設トイレを設営」、「段ボールトイレの備蓄」、「井戸マップづくり」、「仮設トイレの使用方法のパンフレットづくり」などの意見。「どこに避難すればよいの?」という事態をテーマとした班では、「イベントの運営にリーダーシップを取れる人が入る」、「組織がそれぞれの得意分野を生かす」、「普段から災害時のことを想定する」、「自分ごととして自主防災を行う」などの意見が出ました。

発表  ~地域などで今から自分たちができる備えを発表します。

ワークショップの最後に、国際イベント時に災害が起きたときに想定される事態のテーマ別に、各班から、テーマへの対応策、対応を行う際に支障となること、その支障を解決するために今からできることについて、各班で発表を行いました。
 たとえば、「外国の人がどこに移動したらよいかわからず右往左往する」という事態をテーマとした班では、支障となることへの今からできる備えとして、「会場の人だけでなく地域住民も防災意識を持ってもらう」、「地域の人を含めたシミュレーション」、「自分ができることを言語別に挙げる」、「人材育成」などが挙げられました。

各斑による発表ののち、参加者全員で、災害に備えた各人の行動計画を発表しました。明日から何をする、1週間以内にどんな行動を起こす、1か月以内にどんな組織に働きかける、といった具体的な行動をひとりひとりが宣言し、災害に強い地域への行動の一歩を踏み出しました。

最後に、岩田先生から「今日みんなで話し合ったこと、みなさんが行動宣言したことを前へ一歩前進させるということは非常に重要なこと。ぜひそれを実行してください」とのお話をいただきました。  参加者それぞれに、今後の活動の一歩が実際に踏み出せたワークショップとなりました。

#つながり #コミュニティ

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