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国土強靱化:私のひとこと special.15

強くしなやかに支え合えるつながりを地域につくろう!
レジリエンス×つながり

(国土強靱化ワークショップ(第5回))

災害時に支え合えるつながりを日本全国に増やしていくために、平成29年12月16日、静岡県三島市において、本年度5回目の開催となる平成29年度国土強靱化ワークショップを行いました。
 三島会場でのワークショップは、「災害時に強くしなやかに支え合えるつながりを地域につくろう!」レジリエンス×つながりをテーマとし、日頃から防災・減災に関する取組を行っていたり、関心をお持ちの多様な方々に参加いただきました。


国土強靱化ワークショップ【三島会場】参加者の集合写真

話題提供: 災害につよい、つながりとは?

話題提供として、認定NPO法人レスキューストックヤード常務理事の浦野愛氏から、「災害につよい、つながりとは?」と題して、災害時要援護者への支援事業を中心に、地域防災・災害ボランティアとして被災地で活動されたときのお話を交え、災害現場で起きることや被災現場でのつながりづくりについて、発災から長い避難所生活までを時系列でお話しいただきました。被災した後の問題や課題に対してどのように解決していくかということを考えるとやはりつながりだったのではないかという参加者の気づき・思いにつながるお話をいただきました。

まず、静岡県三島市での開催を踏まえ、南海トラフ巨大大地震が起こった場合、死者32万人が想定されており、東日本大震災では死者・行方不明者が1万8千人だったことを考えると大規模な災害となること、静岡県が作成しているハザードマップを示し、三島市では、震度6弱から6強の揺れとなることが想定ざれており、地震に対する準備が必要であることなど、参加者が自分ごととして考えさせられるお話をされました。
 はじめに、「大きな揺れ(地震)が来ます!!さあ、どうする?」について、東日本大震災の地震の直後の動画がまとまったビデオを4分間上映しました。震災直後では身動きが取れず何もできない様子が参加者の方も伝わり会場は緊迫した空気となりました。地震直後のリビングが散乱して置物やガラスが飛び散っているの写真などを投影し、避難行動をする前に、そもそも家から出られるのか、自身が無事であるのかということが課題として浮き彫りとなり、自分の命を守るために準備が必要であるということをお話しされました。
 次に、「ゆれがおさまった!!さあ、どうする?」について、浦野氏が実際に行った救助活動やこれまでの大震災での事例を交え、救助活動の現場について詳しくお話しいただきました。阪神・淡路大震災では救助を求めていた住民が約3万5000人おり、その77パーセントは地域の住民の救助で助かったこと、熊本地震では、浦野氏が所属している災害救助NPOが初めて行く場所で人を集めて救助しなくてはならなかった経験をお話しいただき、その場で動ける人、機転の利く人、人を集められる人、道具を持っている人、そういう人たちが動かなければ救助活動はできないこと、なにより、初めていく場所で知らない人ばかりの状況でも声をかけて人を集める人のつながりをつくることが大切だということを教えていただきました。
 日頃から地域の企業や学校、福祉施設等、いろいろな立場の人たちが協力し合いながら訓練等を行い、つながりづくりを行うことで守れる命があることを実際の事例を交えてお話しいただき、日頃からのつながりづくりの大切さを学ぶことができました。
 最後に、「避難生活が始まった。さあ、どうする?」について、大きな地震が起こったら、相当長い期間、避難生活が続く覚悟が必要であるというお話をしていただきました。長い期間不便な生活を過ごすと、暮らしの感覚をおかしくさせるのが避難生活であり、感覚を失わないためには、自分たちでできることはやろう、動ける人は動こう、働ける人は働こうという機運をどれだけ地域の中で作っていけるかがとても重要であるとお話しいただきました。
 その場で作らなければならないつながりや日ごろから積み上げていくつながりを今後どのように進めていくかをこれから行うワークショップで考えてほしいという思いを最後にお話されました。

参加者対話:『わたしの防災・減災関心度は?』参加者同士で考えよう

浦野氏からの話題提供を受けて、「わたしの防災・減災関心度は?」考えについてグループごとに対話を行いました。

対話し、参加者は話題提供者の話を聞いて印象に残ったことについて、グループごとに話し合いました。
 話し合った内容を全体で共有するためにグループごとに発表を行いました。参加者のこれまでの防災活動の中から地域のつながりが希薄になっていることや防災と聞くと毛嫌いする人もある等の課題も多く出されました。課題を解決するため「防災活動への参加への呼びかけではなく今あるママ友グループなどの集まりで防災について考えてもらう」「地域にはいろいろな人がいるのでつながりが作りやすい仕組みづくりが大切」「継続的な防災教育の必要性」など具体的なつながり作りの意見が発表されました。

『楽しい防災』企画会議: 楽しく取り組める防災企画アイデアを検討!

4つの班毎に、「楽しく取り組める防災企画アイデアを検討!」について話し合いました。集まったメンバーの共通のテーマを元にそれぞれの強みを見つけ、災害にどう活かせるかについてアイデアを検討しました。
 今回集まった参加者は、それぞれの地域で活動を行っている方が多かったため、話し始めは現在の活動での困った事や活動する上で難しい点などが多くあげられ、なかなか強みの意見が出てきませんでしたが、それぞれの活動を話し合う中で「そういう場合はママ友が強い」「そういったことは自治会が把握している」など実際に活動しているからこそ出てくるつながりや強みが徐々に出始めて活発な話し合いが行われました。

『楽しい防災』ポスター作成:企画した『楽しい防災』をポスターで表現しよう

「楽しい防災」を行うためのアイデアを4つの班ごとに4コマポスターにまとめました。 4コマのポスターは、起承転結で、1コマ目は普段のつながり、2コマ目がその状態だと災害時にどんな困りごとがあるか、3コマ目はそれに対してひらめいた楽しく防災に取り組めるアイデア、4コマ目の最後にそれが災害時にどのように役立つか、といったイメージで構成して、班ごとに作り上げました。
 A班では、「生徒」をテーマとして、日ごろから学校で訓練を行い、色々な活動をしている大人たちからさまざまな知識を教えてもらうことで、実際に災害時になったときにも自発的に動け、また日ごろからの顔なじみの大人たちと協力し合いながら活動できる安心感がある、というアイデアをポスターにしました。
 B班は「多様なコミュニティ」をテーマとしてポスターを作成しました。とても難しいテーマですが、ハブの人が主人公となり、様々な地域のコミュニティのコアとつながることで、困っている人や助けてほしい人を助けることのできるコアをハブの人がアドバイスするという内容でした。
 C班では、「中学生」をテーマとして、中学生は災害が起こったとき何ができるのか、大人たちが日ごろから中学生たちにも役割を与えることで自主的に災害時に活動できるように大人も中学生も協力し合いながら楽しく学ぶということが描かれていました。
 また、D班は「地域の絆」というテーマで、地域で開催するお祭りで地域内外から来る方々とのつながりを作り、災害時に協力するというお話でポスターを作成しました。
 参加者の皆さんが日頃から活動を行っている中で、地域の中でもつながりを作ることが難しいという課題があげられており、どのようにしたらいろんな人とのつながりができるのかということを真剣に考えました。

発表:ポスターを使って『楽しい防災』の企画を発表します!

発表は、参加者全員で各班のアイデアを共有するため、4コマポスターの1コマ1コマにセリフを付けて、メンバー全員が交代しながら臨場感たっぷりに楽しく読み上げました。『楽しい防災』のアイデアは以下のようなものがあり、楽しい防災にするためには、以下のような多様な世代、多様なコミュニティ間でつながり合うのが必要であることがわかりました。

  • ・「生徒」が日頃から地域の防災活動を行っている大人たちとともに訓練をし、顔なじみになり、安心感をもつことができるようになる。
  • ・子育てサークル、町内会、商店街など「多様なコミュニティ」をハブとなる人がつないで、輪を広げていく。
  • ・元気で体力がある「中学生」に、防災について分かる人が楽しい役目を与えることにより、楽しみながら防災の地域力アップにつなげる。
  • ・お祭りを通じて、楽しみながら地域の絆と外部の絆をつくっていく。

話題提供の際に浦野氏が話されていた、災害現場では「声をかける勇気が必要」というキーワードやポスター作成の中で出てきた「日頃からのつながり」など、参加者それぞれが「災害時に強くしなやかに支え合えるつながりを地域につくる」ための、今後の活動の一歩となるキーワードを発見できたワークショップとなりました。

#つながり #コミュニティ

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