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国土強靱化:私のひとこと special.14

生き残るために、より適切な行動を学ぶ!!

(国土強靱化地域自主ワークショップ(東京(神田)会場))

平成29年12月3日、東京(神田)会場において、「災害時に生き残るために、より適切な行動を学ぶ!!」をテーマとして、第3回目となる地域自主ワークショップを行いました。
 東京(神田)会場でのワークショップは、「強くしなやかに支え合えるつながりを地域につくろう!」レジリエンス×いのちをテーマとし、日頃から防災・減災に関する取組を行っていたり、関心をお持ちの多様な方々に参加いただきました。
 国土強靱化地域自主ワークショップは、平成29年8月26日に東京で行われた第1回国土強靱化ワークショップに参加された各地域の「地域リーダー」が行うものです。
 「地域リーダー」とは、地域での防災・減災活動を自主的に行い、平時から様々な組織等とコミュニケーションをとり、中心となって活動していただいている方です。
 その方々が防災、減災等のテーマについて自ら企画立案した形で、国土強靱化地域自主ワークショップを行っていただきました。


地域自主ワークショップ【東京(神田)会場】参加者の集合写真

地域自主ワークショップの自主的な企画づくりのプロセス

今回のワークショップでは、「災害時に生き残るために、より適切な行動を学ぶ!!」について、首都直下地震時に、自分の街を守るのは、自分自身になるかもしれない事態に対する行動をイメージし、生き残るための行動をゲーム感覚で学ぶこと、この学びや気づきを持ち帰っていただき、つながりづくりを広げていくことを目指したものです。
 東京(神田)会場の地域リーダーは、体験のための避難所運営ゲーム(HUG)の選択、実施のための企画・準備、さらにこの体験を通じたつながりづくりについての気づきやアイデアに関するワークショップ内容を組み立てました。避難所運営ゲーム(HUG)は、多様な事情・事態が書かれたカードを避難所に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こり得るさまざまな出来事にどう対応していくのかというのを模擬体験するゲームで、静岡県が作成したものです。

地域自主ワークショップ【東京(神田)会場】の開催趣旨

~生き残るための行動をゲーム感覚で学ぶ

ワークショップの冒頭では、今回のワークショップの趣旨を、地域リーダーより説明しました。避難所運営ゲームを通じて、防災・減災のために「一つでも気づきやこれをやってみようと思うことをお持ち帰りいただきたいこと」、それを通じたしなやかに支え合うつながりづくりにつなげようという趣旨が説明されました。

話題提供 ~ その時あなたの街はどうなるのか?首都直下地震を例に考えてみよう

話題提供として、地域の防災活動に取り組んでいる防災士の宮野祐央氏から、「もしも大規模地震が起きたら」と題して、首都直下地震の被害想定とこれをふまえた自助、事前減災等に関するお話をいただきました。

まず首都直下地震について、起きる確率が30年間に70%と非常に高いこと、明日にも起きる可能性があるとのお話でした。れわれはまず自分の生きているうちに地震が来るかもしれないので、何とか注意しようとするのが一つ大事なこと、もう一つは、将来もっと大きな地震が来るかもしれないということを、自分の子どもや孫や近所のお子さんたちにお伝えするというのも大切な役目ではないかと指摘されました。
 続いて、地下水脈等の影響もあり、東京では揺れやすい上に水の出やすいという厳しい土地に住んでいるとの指摘がありました。その上で、首都圏で地震が起きたとき、被災者の発生、交通手段や電力の被害、情報の混乱、甚大な経済被害が発生し、復興もかなり遅れてしまうという危険性を話されました。
 このような事態に対して、事前防災として、家具の固定や水・食料等の備蓄、家族の連絡体制など多岐にわたり自分で取り組んでいくことが必要であることのお話がありました。 さらに、避難所について、限られた人員の中で全ての避難所を運営することは現実的には不可能であり、住民が、自分が助けるためにはどういうことが求められるかを考え、運営に取り組む必要があると指摘されました。その際、「自分・家族の身を守ること」「想像力」「ルールを守ること」「臨機応変に対応すること」「異なる考え方を受け入れること」の五つが大切であるとのお話でした。
 そして、これらをふまえて、本日のワークショップで楽しく学んでいただきたいと話を結ばれました。

参加者対話 ~ 災害時の自分・家族の状況をイメージしよう

話題提供を聞いて、災害時の自分・家族の状況をイメージしながら、参加者それぞれが感じたこと、思ったことなどを5つのテーブル毎のグループで話し合っていただきました。「トイレや火が使えない」など災害時のイメージからはじまり、「介護の現場はどうなる?」「普段からの会話が必要!」など気づきにもつながるお話が各グループで広げられました。

グループワーク ~被災した時に拠り所となる避難所。その避難所ではどのようなことが起こるのかを、避難所運営ゲーム「HUG」で体験しよう

グループワークとして、被災した時に拠り所となる避難所ではどのようなことが起こるのかを、HUG(H(hinanzyo避難所)、U(unei運営)、G(gameゲーム))で体験しました。

まず、ゲームの説明がありました。避難者それぞれが抱える事情等が書かれたカードを避難所に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こり得るさまざまな出来事にどう対応していくのかが話されました。
 また、ゲームの狙いとして、重大災害被災地の状況の疑似体験であり、ゲームの正解があるのではなくゴールとなるのは、ゲームを通じた参加者一人一人の気づきとの話がありました。
 さらに、「積極的に発言しましょう」「他の人の意見に耳を傾けましょう」「楽しもう」との約束事が示されました。ゲームでは、自治体担当職員も駆けつけることができない状況(つまり、既定のリーダーは不在の状況)であり、自分たちで判断し、対応していくになるとの説明が続きました。
 具体の進行は、進行者がカードを読み、その内容に沿って、避難者に関することならば避難場所を決定して誘導する、イベントカードであれば対応を決定して対処行動をするという流れが説明されました。

説明の後、HUGが開始されました。
 各グループのテーブルに、避難所となる小学校敷地の地図や体育館の平面図が広げられました。図面では、ほぼ避難者1人分の面積に相当するカード等が用意されていました。  進行者からカードが読み上げられていきました。
 参加者は、次々と読み上げられるカードをグループ毎に話し合いながら、避難者をどこに割り当てるか、避難してくる人の様々な状況(家族人数・構成、障害等の状況等)を考え、決めて行きました。自動車で来る人やペットなどへの対応を必要とするカードも読み上げられました。
 参加者は、次々にやってくる避難者の状況や要望への対応に悩むことも多く、なかなかスムーズに平面図にカードを配置することが出来ないグループも出てきました。
 さらに、行政からの食料の供給の連絡への対応や、周辺の人からの食料の支援要請、観光バスの避難要請など、突発的な事態で対応に悩むカードが読み上げられ、対応も遅れがちになり、平面図の上のカードも混雑・混乱していきました。
 災害対策本部からの連絡を内容とする、最後(249枚目)のカードが読み上げられ、HUGが終了しました。次々と読み上げられたカードへの対応に熱心に取り組んだ参加者の皆さんにとって、あっという間に時間が経過したようでした。

ゲーム終了後、「今回のHUGをやってみて、気づいたこと感じたこと」そして「きょうのワークショップを通じて、私が家に帰ってから何か一つでもやってみようかなと思ったこと」について、テーブル毎に話し合いました。「ちゃんと逃げれるような準備をしていきたい」、「断る勇気とか協力するためにご遠慮いただくというスタンスも大事」など、「ゲームも大変だったが実際の災害時はもっと大変だろう」との気づきからの話し合いが各テーブルで話し合われました。
 グラフィックレコーディングの人が入り、これらの気づきに満ちたゲームの感想や、やってみたいことが、共有しやすい図入りでまとめられました。

発表 ~ グループワークを通じて気づいた点、アイデアなどを共有しよう

各グループの話し合いの結果について、グラフィックレコーディグに基づきながら発表・共有されました。
 「ゲームで感じたこと」として、まず、このような模擬体験が大切であること。そして、「自分が正しいと思ってたことと違う意見も出るなど立場や考え方の多様性」、「協力しあうことの必要性」、そして実際にはもっと混乱するなどの感想をふまえた「事前準備の大切さ」などが、各グループから発表されました。また、高齢、認知症などいろんな条件を抱えている人への対応、地域での情報共有の必要性なども挙げられました。
 「やってみようと思ったこと」は、「避難所に行かなくて済む」ことを含めた「事前準備」が挙げられました。さらに避難所や地域に住んでいる人など、地域の情報の把握と共有なども挙げられました。

発表後、話題提供者の宮野氏から、避難所では、避難してない人や帰宅困難者への支援なども考えていくことが必要ではないかとのご提案をいただきました。また、地域リーダーから、支援が必要な人の視点も取り入れた避難所運営に関する参考資料の紹介・提供がありました。参加者が、今回の体験をより深めていくための貴重な情報提供となりました。


今回のワークショップは、参加者にとって実際の災害時をイメージする貴重な体験であったとともに、これを通じて、つながりづくりによる取組を考え、行動していくための一歩となる貴重な機会となりました。

#つながり #コミュニティ

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