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国土強靱化:私のひとこと special.11

強くしなやかに支え合えるつながりを地域につくろう!

(国土強靱化ワークショップ(第3回))

平成29年11月4日、北海道札幌市において、盛岡市に続いて地方都市での2回目の開催となる平成29年度第3回のワークショップを行いました。
 札幌市でのワークショップは、「災害時に強くしなやかに支え合えるつながりを地域につくろう!」をテーマとし、学生から社会人など年齢も立場も異なる多様な方々に参加いただきました。


国土強靱化ワークショップ【札幌会場】参加者の集合写真

ワークショップの参加者が、5人程度のグループに分かれ、自己紹介を行い、立場や考えの違いを共有していきました。
本ワークショップでは、「災害時にも暮らしを守り、しなやかに支えあえるつながりをつくり出すには何が必要か」について、多様な立場・年代の参加者が、新たな気づき等を発見することを狙いとしたものです。

話題提供: 北海道の災害特性をふまえた、災害への備えとは?

話題提供として、北海道大学特任教授の岡田成幸氏から「北海道の災害特性をふまえた、災害への備えとは?」についてお話をして頂きました。

岡田先生は、北海道の雪、寒さが独自の防災、減災に関する文化形成につながるものとお話しされました。例えば、住宅をみると、本州に比較して北海道では雪の荷重も考えて丈夫につくられており、地震が起きた際も倒壊しにくく、自宅がつぶれて死亡者も減る。このような住宅が、北海道独自の減災文化づくりにつながるものとなるとのことです。
 実際の災害調査でも、新潟県の中越地震や、北海道の釧路地震を比較すると、同じ揺れでも北海道の被害が少なかったことが分かっているとのことです。このため、北海道の場合は、家は比較的丈夫なものが多く、寒さ対策がなされていることもふまえて、むやみに避難しない方がいい場合があるとのことです。
 一方で、本州と比較して廊下が少ないなど、動線がはっきり区分されない住宅プランのため、室内で負傷したり、逃げにくいことや、アクセスが悪いため孤立住宅になってしまうなどの問題もあるとの指摘もありました。
 続いて自助、共助、公助についてお話がありました。まず自助として、自分自身の命を守ること、そして家族の命を守ることが大切。そのためにどうするのか。先ほどの雪や寒さに対応した住宅や住まい方のメリットやデメリットをふまえた、北海道らしい取組の必要性についてのお話が、そのヒントです。自助に続いて、地域の町内会とかそういったつながりが必要であり、それが共助。その後、復興の支援という意味で公助が必要になってくる。このように、災害時の取組には、時間軸と空間軸があって、自助から共助、公助につながっていくとのお話が続けられました。
 自助・共助・公助の効果は、それぞれの掛け算であり、どれかがゼロであってもゼロになってしまう。自助・共助のためには、北海道に住むという普段の生活をより良くすることが、防災、減災に直結するものであり、北海道の雪と寒さが防災文化を醸成していきます。
 普段の生活を良くする=『well being』という、災害時だけを考えるのではなく、雪や寒さに対応した日常にも関係していく取組が必要だと結びました。

参加者対話: 自分・家族を守るために大切なことを考えよう

お話を聞いて、災害時の備えに大事なことは?について、自分の生活・立場から気づいたことをテーブル毎に話し合いました。家、ペット、自分の部屋など、大事にしたいことに様々な違いがあることが、あらためて感じられた話し合いが進められました。

未来創造ダイアログ: 冬の災害時の自分・家族・地域のイメージし、アイデアを考えよう

未来創造ダイアログとして、共通する関心・話題による話し合いのグループづくりを行いました。話題提供を聞いて、それぞれが考えた「災害時に大事にしたいこと」をもとに、アイデアのテーマをそれぞれ書き出して、全員でそれぞれ見せ合い、テーマが近い人、一緒に組んだら面白そうな人などを探しだしました。初めて顔を合わせ、年代も異なるなかでも、「災害時に気持ちよく家で過ごす」「遊びを防災に変える」「寒さ対策」「暖かく暮らす」「ペット」の5テーマの班が出来上がりました。いずれも、参加者それぞれが自分事として、普段の生活と関連するテーマです。

アイデアスケッチ: つながりづくりのアイデアを形にしよう

アイデアスケッチでは、5班毎にテーマを決め、冬の災害時も暮らしを守る楽しい備えのアイデアを話し合い、アイデア集としてまとめていきます。
 各グループでは、日常から継続できる防災・減災の取り組みとして、自分事の視点に立つこと、そして楽しく日常から継続して取り組めることを中心に、アイデアが熱心に話し合われました。
 「災害時に気持ちよく家で過ごす」ためのアイデアをテーマとした班では、郊外などで多い薪ストーブやペレットを使用している家庭に対して、町内会で薪を配ったり薪割り大会をするなどのアイデアが出されました。「暖かく暮らす」をテーマとした班でも、ジンギスカンや鍋パーティを通じて、地域・人のつながりをつくり、カセットコンロなどの備蓄や災害時のシェアにつなげるなど、これからでもすぐ取り組めそうなアイデアも出されました。
 また、「遊びを防災に変えてしまう」発想の班では、食べにくい非常食を美味しく調理しかつ備蓄ことを入れ替えるイベントにしてしまう、簡易的な避難所にもなるかまくらづくりを近所の子どもを巻き込み日常的な遊びにするなどのアイデアも出されました。
 そして、「寒さ対策」の班では普段から高断熱・高気密な服を着るなど暖房に頼りすぎないライフスタイル・生活にシフトするアイデア。「ペット」の班では、「日頃人を癒やし支えるペットを、災害時に守るだけではなく支え合う存在」とするアイデアなど。自分事の発想で、楽しく取り組める柔軟な提案が、各グループで熱心に話し合われました。

発表: つながりづくりのためのアイデアと取組を発表・共有化しよう

話し合ったアイデアを、アイデア集として発表しました。これは楽しそうだ、これはすぐ取り組めそうだなど、未来志向の発想豊かな発表が繰り広げられました。

  • ・「災害時に気持ちよく家で過ごす」をテーマからは、薪割り大会やジンギスカンパーティなど、災害時に活かすつながりを地域に作りだすイベントなどのアイデア。
  • ・「遊びを防災に変えてしまう」をテーマからは、非常食の調理・試食イベント開催や、避難にも使えるかまくらづくりなど、近所の子どもも巻き込んだ日常的な遊びを活かすアイデア。
  • ・「寒さ対策」のテーマからは、太陽光や風力に代表される再生可能なエネルギーによる電源確保や、災害時にも困らない暖房に頼りすぎない暮らし方に関するアイデア。
  • ・「暖かく暮らす」のテーマからは、イベントを活用した備蓄や災害時のシェア体制づくりなど、地域での災害時の備えにつながるアイデア。
  • ・「ペット」のテーマでは、人を癒やし支える存在として災害時も日常時も活かすアイデア。

最後は、支え合うつながりのために大切だと思ったことを、輪になって一言ずつ発表しあいました。「地域活動への参加、手伝い」「お互いの理解」などつながりをつくるための気づきや、「一歩踏み出す」「日頃から意識すること」など自分事として取り組もうという決意に満ちた一言が繰り広げられました。
 北海道の地域・災害特性に対応した、これからにつながる未来志向のアイデアを、参加者それぞれが、防災・減災に向けて日常から継続して取り組むための気づきやつながりづくりにつながる貴重な機会となりました。


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