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国土強靱化:私のひとこと special.12

強くしなやかに支え合えるつながりを地域につくろう!

(国土強靱化地域自主ワークショップ(札幌会場))

平成29年11月5日、北海道札幌市において、「災害時に強くしなやかに支え合えるつながりをつくろう」をテーマとし、災害後の生活を支えるつながりを考える、第2回目の国土強靱化地域自主ワークショップを行いました。
 地域自主ワークショップは、平成29年8月26日に東京で行われた第1回国土強靱化ワークショップに参加された各地域の「地域リーダー」が行うものです。
 「地域リーダー」とは、地域での防災・減災活動を自主的に行い、平時から様々な組織等とコミュニケーションをとり、中心となって活動していただいている方です。
 の方々が防災、減災等のテーマについて、自ら企画立案した形で、国土強靱化地域自主ワークショップを行っていただきました。


地域自主ワークショップ【札幌会場】参加者の集合写真

地域自主ワークショップの自主的な企画づくりのプロセス

今回のワークショップでは、北海道の冬の災害後の避難所や避難生活はどうなる?雪や寒さの中でどう命を守っていくか?をともに考え、平時からのつながりづくりにつなげていきたいという、地域リーダーの思いから企画されました。参加者が多様な人の災害後の生活を話題提供者のお話からイメージすることにより、これからのつながりづくりが広がっていくための気づきや機会づくりを目指したものです。
 このため、話題提供者のお話をいただき、多様な人の立場からの災害後の生活イメージとアイデアをゲーム的に考える企画をしました。さらに、課題解決のアイデア、気づきを引き出すためアイデアシートづくりを行ってもらい、そのアイデアを共有することによってネットワークづくりの輪を広げていくというものです。今回のワークショップ実施に際しては、地域リーダー3人が、ファシリテーター、サブファシリテーター、そしてサポートを担当しました。

地域自主ワークショップ【札幌会場】の開催趣旨

~災害後の生活を支えるつながりを考える

ワークショップの冒頭では、今回のワークショップの趣旨を地域リーダーの3人からのご説明頂きました。参加者の皆さんに、雪や寒さの中でどう命を守っていくか?を課題にしながら、「日常生活において防災を考える一つの機会、考えるきっかけとしていただきたいこと」、「本日のプログラムについて家族の方や友だちとに伝えていただきたいこと」や、「いろんな年代や職種で、考え方の違いがあって、それを共有していくことが大事だということを、我々も一緒に勉強したい」ことが話されました。

話題提供 ~ 北国の避難生活とは?どう命を守っていくか?

話題提供として、日本赤十字北海道看護大学教授の根本昌宏氏に「冬の災害時の避難所や避難生活はどうなる?」と題して、北国の避難生活とは?どう命を守っていくか?を考えていくためのヒントに満ちたお話をいただきました。

まず、災害をいろんな視点から見ることが大事であり、どうしても自分目線から災害のときにどうしようと考えがちになるが、いろんな目線から見ることによって、いろんな考え方が出てくるというお話がありました。特に、高齢者の方、障害を持ってる方、外国人、乳幼児とその家族などの方々への対応、そして情報提供をどうするのかを考えていく必要がある。そのためには、過去の災害を学び、これからどういうことがあるのか、今までどういうことがあったのかということを共有していくことが大事だとのお話でした。
 熊本地震の例から、高齢者や障害者の方はもちろん、子どもや女性の方が災害弱者と言われるような立場に立たされることがあり、災害発生したときの死者だけではなく、その後の避難生活で、多くの人が苦しんだり亡くなった人たちがいることが話されました。そして、冬の避難生活では、寒さ、食べもの、トイレ等の問題が大きいこと、一方で北海道では冬の災害の経験に乏しいことなどが指摘されました。その上で、実際に学生と行った冬期の避難生活体験や熊本地震における実例を交え、冬の避難生活で懸念される様々な問題を指摘されました。低体温症の発症、ストレスによる循環器の疾患、子どもの4%を占めるアレルギーへの対応、女性に多いエコノミークラス症候群、一酸化中毒の危険がある車中泊などです。
 最後に、このような問題点をふまえて、自助、共助、公助について自分事として考えましょうとの問いかけで結ばれました。
 参加者の皆さんは、雪や寒さの中でどう命を守っていくか?自分事として考える必要に気づき、熱心に耳を傾けました。
 当日、根本先生から、熊本地震でも避難所で活用された段ボールベッド、そして北海道の避難所生活を体験するDOハグを展示用にお持ち込みいただきました。休憩時間に皆さんで囲み、根本先生からの解説をお聞きし、避難生活をイメージする大きな参考となりました。

参加者対話 ~ 自分・家族の災害後の生活をイメージしよう

根本先生のお話を聞いて、班毎に、自分目線、そして家族、友だちがどんなことに困るんですかという視点から、自分・家族の災害後の生活をイメージしました。各グループで、寒さ対策、情報取得や共有などの視点から、災害をイメージして、様々な問題点が熱心に話し合われました。例えば、外国人への情報提供、ハラルや食べ物以外の薬のアレルギーの存在、自分自身が災害弱者になる可能性など、根本先生のお話から様々な視点や人の立場をふまえた議論が進められました。

グループワーク ~ 多様な人の立場から、災害後の生活イメージとアイデアを考えよう

まず、災害時の問題がいろいろ発生するなかで、多様な立場の考えを実感するため、災害時の現場でどうアクションするのか、予め用意された場面・状況付与に対して、グループごとに、自分はこっちだ、私はこっちだなどを考えてもらいました。
 例えば、ペットを避難所に連れていくか、連れていかないか。連れて行かないという意見に対して、ペットでセラピーができるんじゃないかという意見が出されました。多様な立場や意見が、広がりを持つ共助につながるなどの気づきとなる話し合いが広げられました。

アイデアスケッチ ~ 平時からの取組についてアイデアを形にしよう

続いて、災害時自分が人のためにできることはなんだろうを考えました。自分の当たり前と思っている特技などが、実は当たり前ではないこと、これらが集まれば、様々なことができることが、話し合われました。いろんな立場から、柔軟な発想によるアイデアが多数のカードに書き込まれました。
 例えば,避難者同士をつなぐために、大学生が勉強を教えたり単純に子どもと接していくなどが提案されました。また、自分以外の人が食べるかもしれないことを念頭にして備蓄するなど、日常的な取組に対するアイデアも出されました。女性の視点に立って、おむつ替えなど細やかな心使いの出来ることも提案されました。
 また、大工や力仕事など、当たり前と思っている自分のスキルを再認識して、活かしていくこと、さらにそのスキルを共有していく事などの提案もありました。
 多様なアイデアが、それぞれのグループの机の上に広がっていきました。

ついで、「お互いの「いいね」さがし」です。
 各班毎に、他班のシートを見て、「いいね」「やられた」アイデアにシールを貼り込みました。自分と共感できることにうなずき合いながら、また、こんなアイデアがあるのかなど、立場・世代の違いにもよる、多様な考えを確認しあいました。

発表 ~ 災害時に自分が人ためにできることは?

他の参加者の「いいね」「やられた」の意見もふまえながら、班毎に、これはと思う「災害時に自分が人のためにできること」を、発表しました。
 「避難所で我慢してストレスが溜まらないよう、特技を活かした行動で、みんなのストレスケアにつなげる」、「大学生が、勉強を教える寺子屋開設や、、高齢者のマッサージ、お茶会など避難者同士で語り合う場づくり」、「女性の視点・発想を活かした子どもへの配慮」、「趣味や特技を活かしてパソコンを使えない人たちに自分たちが情報を集めて提供することや、大工、料理」、「学生は、例えばサークル、研究室などのつながりを災害時に防災組織として活動できるような仕組みを考えていくこと」など、多様な立場からの柔軟な発想に基づくアイデアが繰り広げられました。

発表の後、地域リーダーから、根本先生の話題提供、参加者からの意見やアイデアを、参加者皆さんと振り返りました。地域リーダーは、日頃、消防士として公助の視点からの防災・減災に取り組んでおり、「みんなのいろんな意見を聞いて、できることをみんなで選んでいくことが、災害のときには重要になることに改めて気づく機会ともなった」と、自身の考えを交えて振り返りました。

最後は、支え合うつながりのために大切だと思ったことを一言ずつ発表しあいました。

 地域リーダーが、「いろんな年代、いろんな職種で、考え方の違いがあって、それを共有していくことが大事なんだ」との思いで企画した、今回のワークショップ。
 様々な世代・立場の参加者にとって、災害後の生活をイメージしていくことにより、それぞれが、日常からの、強くしなやかに支え合うためのつながりづくりに向けた第一歩となる機会となりました。
 まずは、楽しく日常としてとりくめることを、ゆるやかなつながりのもとにスタートすることが大事。今後は、本ワークショップでの気づきや学び・思いを、参加者の一人一人が、それぞれのつながりづくりや活動につなげていただくことが、目指されます。


#つながり #コミュニティ

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