令和3年度第3回ワークショップは、防災・減災への関心を高め、取組を広げていくため、「気象を学び、災害に強いつながりをつくろう」をテーマとして、オンラインにより令和4年2月15日に開催しました。
今回は、レジリナイトと国土強靱化ワークショップの合同開催として、レジリ学園運営代表の宇野沢氏がワークショップを進行されました。関東、関西、中国、四国、九州から多数の応募をいただき、27名の方に参加いただきました。
株式会社ウェザーマップ所属の気象予報士・防災士の津田 紗矢佳氏より、参加者の気づきやヒントとなるお話をいただきました。津田氏はテレビやインターネットの気象キャスターや監修者として活躍されている中で、分かりやすく気象や防災情報を伝える必要があるとの強い思いから、気象翻訳者を肩書とし、師事している雲研究者の荒木健太郎氏とご一緒に子ども向けの気象・防災に関する本を出版されています。
身近な人の呼びかけが、災害を自分事としてとらえるきっかけになる。地域のコミュニティの中で、率先して情報発信していくことで、周りの他の人を守ることにもつながる。参加者の皆さんが、ぜひ地域のリーダーとして一人一人が災害を自分事として、とらえるようなアクションを今後も続けていってほしいと思うと話を結ばれました。
宇野沢氏のファシリテーションで、オンライン6班に分かれて、話題提供のお話から、つながりづくりにつながるアイデアを出し合いました。主催者、津田氏、有識者の池上氏もオンラインでの意見交換に耳を傾けました。
班ごとに今回のワークショップでの気づきやアイデア等を発表し、参加者全体で共有しました。
1班 :地域で活躍する防災士を活かし、身近なつながりをつくり、防災知識を普及する! |
2班 :わかりやすい情報を伝え、コミュニケーションツールや普段からの取組を進める! |
3班 :人が動くコミュニティ・文化・つながりづくりに取り組む! |
4班 :ご近所や地域の愛着によるつながりを活かして、防災につなげる! |
5班 :地域で考え、取組や育成する場をつくる! |
6班 :つながりづくりや災害リスクの理解のために多様な手段、テクノロジーを活用する! |
発表の後、宇野沢氏が、コミュニティづくりが共通のテーマであったこと、そのための様々なツールの活用や防災を前面に出さない工夫など今回出たアイデアを活かしていっていただきたいと結ばれました。
各班の発表後、それぞれのグループワークにも参加された話題提供者・有識者から講評をいただきました。
津田氏は、活発な議論から学ばせていただいたことと、ハードルが高い平時からの防災のつながりづくりについて、例えば、防災×お料理教室、秋田県で実際に行っている防災×キャンプなど、防災との掛け合わせの取組で、関心を持ってもらったり参加しやすいのではないかとご提案いただきました。
有識者の池上氏より、国土強靱化や防災・減災等に関する取り組みについてわかりやすい資料のご紹介をいただくとともに、参加者が素晴らしい取組を実際に進めているなかで、要配慮者の方たちが福祉避難所に直接行けるような仕組みづくりの必要性をご指摘いただきました。
最後に本日ワークを進行された宇野沢氏より、レジリ学園のレジリナイトとの合同企画として楽しく参加していただけたのではないか、そして防災・減災に「明るく、楽しく、真剣に」取り組んでいただきたいこと、地域の気象防災の翻訳者になり、まずは家族から柳のようにしなやかに強いまちづくりを広げていただきたいとお話されました。
全国各地域からの参加者、そしてレジリ学園の方々がオンラインにより、アイデアを共有しあい、しなやかなつながりをつくっていくきっかけとしていただきました。
第3回国土強靱化ワークショップ 参加者で集合写真 |
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