実施に至る経緯・動機
- 市民目線
- 申請書、届出書の書き方が難しくて、分からない。
- どこの窓口に行けばいいか分からない。
- 申請書の種類が多く、何度も同じ情報を申請書毎に書かなければならない。
例:熊本市に転入時、「住民票の写し」と「印鑑登録証明書」が欲しい場合、住民異動届、住民票関係交付申請書、印鑑登録申請書、印鑑登録証明書交付申請書の4枚に氏名、住所、生年月日等の記入が必要。
- 職員目線
- 妊娠や障がい等に関して、窓口で市民に直接聞きづらい点があり、案内漏れのリスクがある。
- 職員が届出情報をシステムに手入力する場合、入力ミスのリスクがあり、業務負荷となっている。
※中央区民課では約100件/月間の入力ミスが発生。
解決する課題の具体的内容
- 窓口に「タブレット端末」、「暗号化機能付QRコード」、「RPA」等のICTソリューションを活用し、「届出ナビシステム」を開発した。
- 手続きや案内の分かりやすさ・正確性の向上、各種証明証書取得までの待ち時間短縮等の市民サービス向上。
- 機械にできる仕事は機械に転換し、省力化により生まれた時間を本来注力すべき業務に充てた。
デジタルを活用した取組による成果
市民のWin
申請書の記入負荷軽減
- 届出ナビ(市民利用)のタブレットで、転入、転居、区間異動の届出書作成時、6割以上の方が住民票交付申請書を同時に印刷。また、転入時、2割弱の方が印鑑登録申請書を同時に印刷。
- 市民が申請書毎に何度も氏名、住所、生年月日等を記入しなければならなかった負荷を軽減。
市民と職員のWin(時間削減の効果)
窓口での受付開始から住記システムへの登録完了までの時間に関して
市民の待ち時間(効果算出より) | 平均4分30秒/件 | 短縮 |
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職員の業務時間(効果算出より) | 平均7分00秒/件 | 削減 |
職員の業務時間削減の内訳
入力業務の省力化 | 平均4分30秒/件 |
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窓口~最終審査までの各フェーズにおける三連番・学校区の紙台帳確認の効率化 | 平均2分30秒/件 |
本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点
- 窓口に「タブレット端末」、「暗号化機能付QRコード」、「RPA」等のICTソリューションを活用し、「届出ナビシステム」を開発した。
- マイナンバーカードの券面4情報を読み取って、市民が入力する項目を削減し、暗号化機能付QRコードから申請書を印刷する。
- また、印刷された申請内容を審査した後、基幹システムへの登録をRPAを利用した、自動入力を行うことで、職員の入力ミスのリスクをなくし、業務負荷を軽減している。
- 問い合わせ
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- 部署
- 地域政策課・中央区区民課
- 電話
- 096-328-2031・096-328-2240