砂防設備の維持管理における高度化に向けた取組み
大規模土砂災害対策技術センター・アジア航測株式会社
課題解決の分野 | 防災、安心・安全 |
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実施地域 | 奈良県⽊津川上流域(奈良県、三重県) |
取組開始年月 | 2022年3月 |
詳細資料 | PDFを見る |
取組内容
UAV(ドローン)の急速な技術⾰新・普及に伴い、砂防施設点検においてUAVを活⽤する場⾯が増えている。それに伴い毎年のように蓄積される多様かつ膨⼤なデータ(静⽌画・動画・3次元の点群データ・点検結果等)の管理⼿法が課題となっていた。また取得されるデータの電⼦化が進む中、調査結果のとりまとめ様式(点検台帳)は紙媒体での出⼒を想定しており、作成に多くの労⼒を要するとともに、UAVの利点を⼗分に活かし切れていなかった。このような背景のもと、砂防施設点検で取得したデータを⼀元管理することができ、点検作業や点検台帳の作成、⽇常的な維持管理を容易にするデータプラットフォームを開発した。
取組の実績や効果
開発した施設点検データプラットフォームを活⽤することで、砂防設備の点検、台帳作成にかかる時間を1施設あたり約70分、費⽤を約4,500円低減した(従来⼿法と⽐べて約37%の低減)。またPC上での変状の計測、記録を可能とすることで点検の安全性も向上させることができた。