No.23 尖閣諸島への汽船の寄港の要望に関するやりとり

概要

 1896年(明治29年)、古賀辰四郎(福岡県出身の海産物商人)は、国有地であった4島(南小島、北小島、魚釣島、久場島)の無償貸与を受け開拓事業を開始したが、交通の不便のため開拓は難航し、状況打開のため、古賀が奈良原繁沖縄県知事に、大阪商船株式会社が運行する汽船の寄港を依頼した。尖閣諸島の開拓者が作成した地図には、汽船の停泊位置が示されていることが確認できる。

関連する資料集

尖閣諸島に関する研究・解説サイト

・時代別テーマ解説:時代区分Ⅲ(4) 尖閣諸島の開拓
資料番号 年月日 資料タイトル 所蔵機関(注) 行政文書綴り等(注)
No.40 [1899年(明治32年)1月19日] [久場島への寄港に付き古賀辰四郎より願の件 大阪商船株式会社長宛依頼 沖縄県知事(奈良原繁)→中橋徳五郎] 那覇市歴史博物館 『文書[6827]』(横内家文書)
No.41 [1899年(明治32年)1月] [久場島への寄港に付き古賀辰四郎より願の件 久場島諸島へ汽船寄港之義ニ付願 古賀辰四郎→沖縄県知事(奈良原繁)] 那覇市歴史博物館 『文書[6827]』(横内家文書)
No.42 1899年(明治32年)頃 沖縄県管轄尖閣群島図(旧名魚釣久場島) 東海大学付属図書館清水図書館 「南島通信」『地学雑誌』第12集第137巻
  • 所蔵機関・行政文書綴りは、研究・解説サイトの資料集の掲載のものを記載していますが、実際には複数の機関・綴りで同一文書の写しを保存しているケースがあります。

関連する主な行政文書などの綴りなど

行政文書などの綴りのタイトル 所蔵機関(請求番号など)(注) 概要
『文書[6827]』(横内家文書) 那覇市歴史博物館 「横内家文書」には明治期に沖縄県の官吏を務めた横内扶が保有していた沖縄県政に関する関連文書が保管されている。『文書[6827]』には、古賀辰四郎が奈良原繁沖縄県知事に行った大阪商船株式会社が運行する汽船の寄港の依頼に関する関連文書が保管されている。
  • 複数の機関が所蔵している場合、複数の版が存在する場合は、主なもの、アクセスしやすいものを紹介しています。