ドローンを活用した密漁防止の取り組み
北海道水産林務部水産局漁業管理課
課題解決の分野 | 農林水産業、食関連 |
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実施地域 | 北海道十勝地域 |
取組開始年月 | 2021年4月 |
詳細資料 | PDFを見る |
取組内容
私達は、漁業法に基づく捜査権限を持つ漁業取締船であり、漁業秩序維持のため道東海域で漁業取締りに従事している。密漁は、証拠物を確保する必要があり、現行犯逮捕が原則のため、取締りのハードルが高いことが⾧年の課題であった。本船では、全国に先駆け、乗組員自らがドローンを操縦し、搭載カメラのデジタル機能(車のナンバーも判別可能なズーム機能、夜間も撮影可能な赤外線機能、複数犯を瞬時に見分けるAI機能)を駆使することで、課題を解決し、警察等と協力して効果的な取締りを実施している。漁業者の生活を脅かし、暴力団や闇バイトの関与で治安の悪化に繋がる密漁の撲滅に向け、今後もドローンを活用し、取締りを行っていく。
取組の実績や効果
ドローン導入前は、通報を受けた警察官が密漁者を発見することもあったが、すぐに証拠物を廃棄され、検挙は困難であった。現在はドローンのズーム機能を使えば密漁者に気付かれずに犯行の一部始終を撮影でき、夜間でも赤外線機能で対応できるため、最小限の捜査員で、これまで検挙に至らなかったケースを解決できた。