地域共助による自動運転ラストマイル送迎サービスの社会実装
愛知県春日井市
取組内容
石尾台地区は高低差が非常に大きく、高齢化率も高いため、免許返納後の移動が懸念されている。住民の外出促進や健康増進には、低価格のドアツードアサービスの提供が効果的であり、本来であれば既存の公共交通事業者によるサービス提供が望ましいところ、著しく狭い範囲と距離では事業として採算性を確保することは困難である。これら移動の問題を地域の課題として捉え、持続的で自立した移動の仕組みを目指し地元有志でNPO法人を設立、令和4年10月から送迎サービスを開始。事業継続性の確保や地域住民の負担軽減を目指し、令和5年2月から名古屋大学、KDDIなどと連携し、自動運転車両を使用したサービス提供を開始。
取組の実績や効果
市、大学による無償の実証実験、NPO法人による無償プレ運行を経て、有償運行を開始。実証実験時は3人/日程度だったが、NPO法人の努力もあり有料運行開始後も概ね5人以上/日の利用がなされている。町内会会員数も当初約150世帯が8月末時点で約300世帯と着実に増加しており、地域への理解も広がっている。