No.4 『新増東国輿地勝覧』

概要

 1530年に編さんされた朝鮮の官選地理志である。韓国側は、『新増東国輿地勝覧』にも于山について言及があることをもって同島が現在の竹島である根拠としているが、実際には、巻四十五蔚珍県山川条にて「風日清明 則峯頭樹木及山根沙渚 歴歴可見」(天候が清明であれば峰頭の樹木と山の麓の渚が歴々と見える)とあり、朝鮮半島からの見え方の話をしており、またこの島は岩礁島である竹島ではありえない。また同書は、「于山と鬱陵は本来一つの島であるとも説かれる」とも記述している。
 また、同書の附図である「八道総図」では、于山島が鬱陵島の西側(朝鮮半島側)に描かれている。

関連する資料集

竹島ポータルサイト

資料番号 年月日 資料タイトル 所蔵機関(注) 行政文書綴り等(注)
T1530000000101 1530年 「八道総図」『東覧図』 国立公文書館 『新増東国輿地勝覧』「序目」
T1530000000201 1530年 『新増東国輿地勝覧』 国立公文書館 -
  • 所蔵機関・行政文書綴りは、ポータルサイトに掲載のものを記載していますが、実際には複数の機関・綴りで同一文書の写しを保存しているケースがあります。

関連する主古文書へのアクセスなど

タイトル 所蔵機関(請求番号など)(注) 概要
『新増東国輿地勝覧』 国立公文書館など
(288-0012)
戦前、外務省が所持していたと思われるものが国立公文書館デジタルアーカイブにて閲覧可能。
また、国立国会図書館デジタルコレクションにて朝鮮古書刊行会(1912年)や朝鮮史学会(1930年再販)が刊行したものが閲覧可能。
  • 複数の機関が所蔵している場合、複数の版が存在する場合は、主なもの、アクセスしやすいものを紹介しています。