命に依り竹島所属問題についての疑はしい風説を究明する為、九月一日午前九時外務省を訪れ條約局條約課長補佐 力石事務官(課長は講和会議随員として出席不在)に面接、来意を傳えたる処、(略)
記
ウツリョウ島は朝鮮領土として考えられて居り、日本は仝島の権利を放棄する事を平和會議條文草案に認めている。しかし竹島はスケヤピン第六七七号に依り日本の行政管轄権外に置かれてゐたが、之は領土問題とは全く別個な占領政策上の必要な措置であった。その為今回の條約草案にもこの竹島が日本領土外であるとの規定はいずこにもなく、兎や角疑義を持つすぢ合ではない。
そもそもウツリョウ島は昔、竹島と呼ばれた時代があり、又現在もその島群中に竹嶼と云はれる岩礁があるので、今度の竹島と混同され、種々の憶測が為されたものと思はれる。
以上の如きであり外務省としては、本問題につき、何等疑を持つものでなく、むしろ、かゝる根據なき風説を取上げる事を遺憾とするところである。依って、当省は八月丗一日新聞記者団会見を行ひ、竹島は完全に日本領の一部として認められる旨、新聞発表を行った次第である。
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復命書〔島根県総務課長が外務省条約課長に面談した内容を知事宛に復命〕
資料タイトル | 復命書〔島根県総務課長が外務省条約課長に面談した内容を知事宛に復命〕 |
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作成年月日(西暦) | 1951年09月03日 |
作成年月日(和暦) | 昭和26年09月03日 |
編著者 | 島根県総務課長今岡武雄 |
発行者 | 島根県 |
収録誌 | 渉外関係綴 昭和26年度 |
資料概要 | 島根県総務課長今岡武雄から島根県知事宛てに、外務省條約局訪問の復命。竹島についての疑わしい風説について、政務局特別資料課川上事務官も同席の上で、外務省は竹島の所属について何等疑いを持つものではなく、日本領の一部として認められる旨を新聞発表したことなど、外務省の見解を報告した。 |
言語 | 日本語 |
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公開有無 | 有 |
所蔵機関 | 竹島資料室![]() |
媒体種別 | 紙 |
数量 | 3ページ |
資料番号 | T1951090300101 |
利用方法 | 竹島資料室で複写物を公開 |
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