水循環企業連携フェア 当日の様子など
【オープニング】
主催者挨拶 内閣官房水循環政策本部事務局長 宮武 晃司
制度紹介 内閣官房水循環政策本部事務局 参事官 二俣 芳美
【第1部】
- 第1部では、筑波大学 辻村教授より『皆で創る地域の水循環~グローバルスタンダードを目指して』と題した基調講演をいただき、林野庁 藤田課長補佐より、今年度3月に林野庁のウェブサイトに公開を予定している『林地における水資源涵養量の簡易評価手法』について、情報提供をいただきました。
- 辻村教授からは、水問題の多くが上流域や過去の出来事に起因し、解決には水循環の履歴を把握することや、上流の取組が下流や将来に良い影響をもたらす広い視点が重要であると示されました。
- また、水に関わる便益にはコミュニティの力など経済的価値として見えにくい側面もあり、多様な取組を well-beingの観点から評価し、国際標準化に活かしていく必要性が強調されました。
「皆で創る地域の水循環~グローバルスタンダードを目指して」
筑波大学 生命環境系 教授 辻村 真貴氏
「林地における水資源涵養量の簡易評価手法~企業等の森林整備活動を支えるために~」
林野庁 森林整備部 治山課 藤田課長補佐
【第2部】
- 第2部では、ネットワークセッションとして、6階A会議室・B会議室にてミニセッション、2階大会議室ではポスターセッションを実施しました。
- ミニセッションでは、水循環ACTIVE企業・企業と連携した施策に取り組んでいる地方公共団体から、それぞれの取組内容をご紹介いただき、参加者と意見交換を行いました。
- ポスターセッションでは、水循環ACTIVE企業8社と・林野庁・滋賀県にて、それぞれの取組や施策等をパネルなどを用いてご紹介いただき、参加者と意見交換を行いました。
- それぞれのセッションともに、発表者と参加者の間で活発な意見交換や名刺交換が行われるなど、多様な業種の企業同士や自治体と企業との交流の機会となりました。
~ ミニセッション ~
- 14:50~15:20
-
TOTO株式会社
「TOTO水環境基金 ~ステークホルダーとのつながりで広がる活動の輪~ -
中外製薬株式会社
「中外製薬における水循環に関する取組み」
- 15:30~16:00
-
滋賀県商工観光労働部商工政策課
「琵琶湖から世界へ:滋賀の環境ビジネスと産学官民連携」 -
株式会社コーセー
「水と向き合い、未来へつなぐ、私たちの水循環の取り組み」
「TOTO水環境基金 ~ステークホルダーとのつながりで広がる活動の輪~」
発表者:TOTO株式会社
- ステークホルダーのかかわりが増すほど助成金が増えていく仕組みの『TOTO水環境基金』を設立し、水と暮らしにかかわる環境活動に取り組む団体などへ助成する取組などをご紹介いただきました。
- 令和7年から社員によるWEB選考を取り入れた効果について聞かれた質問 では、助成事業に長年取り組んできたが、社内の認知度が低かった。 WEB選考を取り入れたことで、より多くの社員が興味を持ち始めた。 助成事業開始20周年を機に新しくロゴを作ったことなどもあり、 ここ数年、社員の意識が変わり、前向きなコメントが多くなった などとお話しいただきました。
- また、 今後の展望について聞かれた質問 では、若い方の環境意識は高いが、助成申請のハードルも高いため、学生をはじめ幅広い世代の方に応募いただける方法を検討するなど、 若年層・次世代の育成に力を入れたい などとお話しいただきました。
「中外製薬における水循環に関する取組み」
発表者:中外製薬株式会社
- WETによる排水中の化学物質を包括的に評価する取組や、小学生~高校生を対象とした科学体験施設「バイオラボ」による生物やバイオテクノロジーへの興味・関心を高めてもらえる機会を創出する取組などをご紹介いただきました。
- WETによる評価の実施について、外部から必要性をとわれたのかと聞かれた質問 では、 当初はCSRとして自主的に開始し、現在は自然関連リスク低減の取組として実施している とお話しいただきました。
- また、 社員主導の環境啓発活動のきっかけを聞かれた質問 では、全社戦略としてヘルスケア産業のトップイノベーターを目指す中、 環境分野でもイノベーターでありたいとの思いから、社員主導で環境啓発活動チーム「Eco Innovators」を発足したことがきっかけ となったとお話しいただきました。
「琵琶湖から世界へ:滋賀の環境ビジネスと産学官民連携」
発表者:滋賀県商工観光労働部商工政策課
- 滋賀の技術や環境ビジネスをグローバルサウス諸国等の海外に展開すべく、プロジェクト案件組成やビジネスマッチングなどを実施している産学官民連携のプラットフォーム『しが環境ビジネス推進ネットワーク』の取組などをご紹介いだきました。
- 企業のメリットを聞かれた質問 では、 企業単独での海外進出は難しいが、横のつながりや海外政府との接点づくりを行うことなど をお話しいただきました。
- また、 東南アジアなどではどのような技術が求められているかと聞かれた質問 では、 地域に入り込んだり、JICAなどの機関と連携してビジネスチャンスを見つけていく などとお話しいただきました。
「水と向き合い、未来へつなぐ、私たちの水循環の取り組み」
発表者:株式会社コーセー
- 企業版ふるさと納税を活用した、南アルプス市の自然環境保全活動の推進や、製品の購入金額の一部を寄付などを行い、植樹する取組などご紹介いただきました。
- グループ全体としての水循環への取組を聞かれた質問 では、 社員のリテラシーを高めることを第一歩として、地域と対話して課題を解決することに努めている ことなどをお話しいただきました。
- また、 できていないことが評価されたというご紹介があったことについて、それを示すに至った理由を聞かれた質問 では、 全て開示することに価値があると考えた などとお話しいただきました。
~ ポスターセッション ~
発表者
- <水循環ACTIVE企業>
- 加賀東芝エレクトロニクス株式会社、水道機工株式会社、大成建設株式会社、株式会社地圏環境テクノロジー、東亜グラウト工業株式会社、TOTO株式会社、株式会社日さく、八千代エンジニヤリング株式会社
- <関係省庁・地方公共団体>
- 林野庁森林整備部治山課・滋賀県商工観光労働部商工政策課
【総評】
- 最後に、基調講演をいただいた、筑波大学 辻村教授に、本イベントを通して総評をいただきました。
- 健全な水循環に資する取組について、「このような取組でないといけない」というものはなく、どのような取組でも、上流だけの取組でも下流だけの取組であったとしてもいいので、できることから始めていくとくことが非常に大切なことであるといったコメントをいただきました。
- また、今の水循環を未来へつなげていくために、このコミュニティで共有したことを別のコミュニティでも共有して欲しいというコメントで締めくくられました。