第5回障害者に対する偏見や差別のない共生社会の実現に向けた対策推進本部幹事会 議事次第 令和6年11月13日 13時から14時まで 合同庁舎第8号館8階816会議室 1.開会 2.議事 (1)障害当事者からのヒアリング ・一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会 ・社会福祉法人南高愛隣会 (2)質疑応答 3.閉会 資料1 Aさん 1958年(昭和33年)9月生まれ 66歳 父は小学校の時、 母は6年前に他界。 妹は2歳年下だが41歳の時、乳がんで亡くなっている。 【生い立ち】 (15)歳…熊本市の中学校特殊学級を卒業後、製糸工場に勤務(10年ほど) 工場が閉鎖され、熊本市手をつなぐ育成会の作業所に半年ほど通い、その後、縫製工場14年→クリーニング部門と合併してクリーニング店などに勤める。 (44)歳…工場勤務の時ヘルパー3級と2級の資格を取り、病院のヘルパーとして3年ほど勤めていたが、乳がんを発症し手術をするも、後遺症に苦しみ、仕事をやめることになった。 (59)歳…作業所時代の支援員さんだった方から、後見人をつけた方がいいと言われ、紹介してもらって、お願いしている。後見人は、担当2人(男性と女性) (60)歳…母親が亡くなってからずっと一人暮らし。 【今の暮らし】 ・月1回の、熊本市手をつなぐ育成会の本人活動「つなごう会」には欠かさず参加。 ・中学校時代から続くボーイフレンドと、時々会うのが楽しみ。 *彼は、同い年でB型事業所に通っているが、足が悪いにもかかわらず、農作業や、せんべい工場へも施設外就労で出ていくこともあり「仕事がきつい」と愚痴をこぼしている。 また、「年金が2級なので、仕事をやめると生活ができない。働くしかないが、いつまでできるかな」と不安がっている。 ・「つなごう会」で知り合った女友達とも、時々、ランチやお茶会をしている。 *仲良しの彼女は、スーパーで仕事をしている。まだ両親と暮らしているが、「最近、お母さんが病気がちだ」と心配している。彼女も「両親がなくなっても一人で家で犬と一緒に暮らしていきたいと考えてはいるが、自分が病気になった時、犬の世話をどうしようかとか、お金はどうしようかとかすごく心配」と話している。) 【心配なこと】 ・今一番の心配は、これからのこと。 大きなお金は、(私が働いていた時に「お小遣い以外は母に全部渡していた分も含めて)母が残してくれた財産から必要に応じて後見人さんに出してもらっている。 *家の台所と洗面所のリフォーム代(300万円ほど)も出してもらった。 ・まだ、お金はあるから大丈夫よと言われているが、生まれてからずっと甲状腺の病気で薬を飲み続けている。医療費は3割負担なので、3,000円ほど毎月払っているが、これから年を取るといろいろな病気に罹ると思うので、それが心配。 ・後見人さんに自分が死んだら家を処分してもらい、残ったお金を、お世話になった人にお礼を渡してもらうように頼んである。 p1 資料2 恋愛、結婚、子育て、そして今… 2024年11月13日 内閣府 障害者に対する偏見や差別のない共生社会の実現に向けた対策推進本部幹事会 社会福祉法人 南高愛隣会 岩本友広、岩本朋子、岩本裕樹 p2 1.交際 職業訓練校 長崎能力開発センター同期生 卒業後、大村市と雲仙市で遠距離交際に 電話をしたり、公園やデパートでデート (写真)友広さん、朋子さん p3 2.結婚 平成16年3月 結婚 10年間の交際を経てプロポーズ 新婚旅行は「瑞宝太鼓」のスウエーデン遠征の同行 (写真)新婚旅行時の友広さん、朋子さん 朋子さんのお父様への挨拶に緊張 p4 3.妊娠・出産 〇妊娠 結婚後の家族計画については、結婚推進室ぶ〜けや世話人等の助言 医師や看護師、支援員との連携 妊娠中、発育不良のため産婦人科より国立病院へ転院 〇出産 平成17年7月21日 自然分娩にて出産 (写真)乳児期の裕樹さん p5 4.育児(その1) 新生児期〜乳児期 1600gの未熟児で出産、保育器を使用 病院まで母乳を毎日届けた グループホームでは、結婚推進室や世話人の支援を受けながら、2人で育児 ミルク・おむつ替え・離乳食・沐浴 等 手を取ってたくさん教えてもらった (写真)友広さん、裕樹さん p6 5.育児(その2) 幼児期 保育園への入園 毎日夫婦で交代での送迎 3歳 内反足 5歳 知的障がい、ADHD診断 こども医療センターへの療育通院 地域の人の支え ・スーパー、商店、近所の方々 ・瑞宝太鼓の仲間 (写真)送迎時の友広さん、裕樹さん p7 6.育児(その3) 学童期 〇周りの人の協力や理解 校長先生の椅子は裕樹さんの特等席 子ども会、PTA行事への参加 〇地元の小学校へ進学 保育園からの友達と一緒に成長 (写真)幼児期の裕樹さん p8 7.育児(その4) 中等部〜高等部 虹の原特別支援学校中等部への入学 寄宿舎での生活がスタート 週末と長期休みは自宅と放課後等デイサービスを利用して過ごす 学級委員長やサッカークラブのキャプテンを務めた 卒業後は自立訓練事業〜就労移行支援事業を利用し就職をめざしている (写真)友広さん、朋子さん、裕樹さん p9 8.これからのこと 感謝の気持ちを忘れずに、夫婦二人で支え合っていきたい 希望する仕事に就いて、結婚して幸せに過ごしてほしい いつかお父さんのような、かっこいいプロの太鼓奏者になりたい (写真)友広さん、朋子さん、裕樹さん