Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
取組内容
近年急増している市街地へのクマ出没対策として、自動撮影カメラとAI技術を活用。自治体などの対応者が、出没を早期に把握し、初動対応を迅速化することで、クマによる人身被害の減少に貢献。富山県内の市町村・デジタル技術のプロ・野生動物管理のプロが一丸となって、現場の困りごと・課題解決の方向性について、フラットにしっかりと話し合うことで、DXの実用性を持続的に発展。また、本DXは、シカ・イノシシ・サルなど他の獣害対策にも応用可能。害獣の出没をリアルタイムで把握することで、捕獲効率の向上や対応者の省力化を図り、農作物被害の低減にも貢献。
実績や効果
初動対応の迅速化:出没1件あたり、▲約1時間(従来は1時間以上必要。DX後は10分程度に短縮)。捕獲効率の向上:捕獲檻付近の出没頻度や捕獲扉の開閉状態を遠隔で監視(常に現地の状況に適した対応が可能となる)。対応者の省力化:高精度AIが見るべき画像だけを対応者へ通報(負担とストレスを軽減)。
取組全体を通じて訴えたいポイント
新規の取組は、実現性・実用性が至らず『実証止まり』となるリスクが高い。本DXは成功確率を高めるため、実証前に、デジタル技術のプロ(北陸の地元企業)を通じ、北陸の全50自治体を訪問・対話を展開。現場の数多くの声を改良に織り込み、翌年、実装に成功。今後も、対話重視で取組を発展させていきたい。
地域の課題解決・魅力向上
近年全国において急増しているクマによる人身被害は、富山県においても深刻な課題。これに対し、AIなど最新技術を積極的に活用することで、初動対応の迅速化・捕獲効率の向上・対応者の省力化を図り、クマによる人身被害を減少。地域の皆さまの安心・安全の確保により、住み良いまちづくり・地域の魅力向上に貢献。
独自性・先進性
1点目:AIの検出精度は99.9%。富山県の実証で徹底的に磨き上げた精度は、唯一無二で独自性が高い。2点目:クラウド活用による高機能化。現場の数多くの声を踏まえ、利便性を向上。従来のメール送付機能に加え、カメラ地点毎の撮影画像の閲覧・保管、カメラの状態監視(電池残量・故障可能性の有無など)を実現。
持続性・発展性
本DXは、2021年度の富山県の実証で誕生。その後、シカ・イノシシ・サルなど他の獣害対策にも応用、全国の自治体でも活用。取組のパートナーズを全国へ広げ、実務者の意見をもとに、システムの実用性を持続的に発展させ、現場での更なる使いやすさに繋がった。今後も、県民の安心・安全のためクマ対策DXを推進。
他地域への横展開
デジタル技術のプロ(北陸の地元企業)から他県へ紹介。北陸では石川県全域・福井県3市が導入。また、北陸以外では野生動物管理のプロを通じた紹介で、神奈川県、神戸市等が導入。このほか農林水産省HP「鳥獣被害対策に活用出来る機器情報」で全国へ広く紹介中(群馬県が導入。そのほか問合せも複数有り)。
取組を進めるうえで苦労した点
大きな変化に対応していくためには、DXの活用が必須。しかし、変化のメリットを理解しつつも変化を避ける人間心理(現状維持バイアス)が厄介。また、多様なメンバーの意向を実現性・実用性の面から全体最適化するのに困難を極めた。コミュニケーションを大切に、時間をかけ、本音で話し合うことで地道に前へ進めた。
取組の成果を上げることが出来た秘訣・工夫
富山県内の市町村・デジタル技術のプロ・野生動物管理のプロが一丸となって、現場の困りごと・課題解決の方向性について、フラットにしっかりと話し合い検討を進めることで、実現性・実用性の高い取組を発案・推進。また、取組のパートナーズが全国へ広がったことで、更に多くの実務者の声を聞け、取組の発展に繋がった。
今後の展望
至近では、取組のパートナーズを全国へ広げ、多くの実務者の声を聞き、システムを改良したことで、利便性が大幅に向上。今後も、有益な情報を積極的に探索。これにより、富山県内の市町村をはじめ関係機関との更なる連携のもと、本DXを広く普及・発展させ、県民全体への安心・安全に更に寄与できればと考えている。