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Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。

全員が主役!みんなで創る「佐賀市公式スーパーアプリ」

佐賀県佐賀市その他

実施年度

Digi田甲子園 2023

主な実施地域

佐賀県佐賀市

取組開始時期

2023年3月

関連タグ

デジタルを活用した取組の全体概要

① 地域課題:手続窓口での長時間待ち、毎年のように発生する災害時の多種多様な情報の発信・共有、地域経済やコミュニティの弱体化は、本市においても全国でも共通の課題。官民ともに様々な取り組みを実施しているが、デジタルの力を最大限に活用できていない。そのため、すべての関係者が主役となり、双方向にコミュニケーションが取れ、課題解決する仕組みが必要。
② 課題解決に向けた取組:IDの利活用、個別プッシュ通知、住民・企業参加型のミニアプリ、他システムとの連携等の機能を有する「スーパーアプリ」を構築し、それを市民、地域、企業、行政みんながつながる「デジタルタッチポイント」「共通プラットフォーム」として、地域を元気にし、市民サービスを向上させる。

実施に至る経緯・動機

令和4年7月に佐賀市スマートシティ宣言を行い「市民サービスDX」「防災DX」「子育て・教育DX」「産業DX」を重点取り組みに選定。世帯保有率9割を超えるスマートフォンに着目し、スマートフォンを活用したデジタルサービスの実装を目指し、佐賀市公式スーパーアプリを構築した。

解決する課題の具体的内容

本市のみならず全国の共通課題である、窓口での長い待ち時間や災害時の情報発信・共有、地域経済・コミュニティの弱体化の解決策として、双方向のコミュニケーション機能を有するスーパーアプリを活用。これにより、スムーズに市民・企業が参加し、デジタルを活用して、効果的・効率的に地域課題の解決を図る。

デジタルを活用した取組による成果

本格稼働4か月で2.5万ダウンロード、1.5万IDと想定を超えるペースで利用者が拡大。
本市ホームのプロバスケチームの観客数は、B1昇格やアリーナ完成による効果だけでなく、本アプリからの広報・チケット購入効果もあって、昨年の4倍超に増加(1.5千人→7千人)。
また、公民館等でのアプリの操作研修が20校区以上で開催されている。

本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点

地域課題の解決では、市民、地域の声を丁寧に聴き取り、庁内、企業・地域等関係者との協議を重ね、スーパーアプリを構築。アプリ開発関係者とは徹底的にUI/UXの協議を行い、アプリの操作性向上に努めた。また、市民・地域参加型のみんなで創り、育て、持続可能な取り組みとなるようシビックテックの手法を用いて実施。

成果をあげるためのポイント

利用者を中心としたサービスデザインを念頭に置くことで、本当に必要な行政サービスを厳選してデジタルサービスを提供している。また、UI/UXにこだわることで利用者の離脱率を減らしている。
デジ田甲子園も含めアワード等に積極的に応募し、全国的に周知することで認知が進み、様々な自治体・企業から声がかかるようになった。

デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法

データ整理・連携及び庁内担当課や地域の関係者との連携調整に特に時間や労力を要した。
データやIDの利活用は、他事業との連携やデータ連携基盤との接続を見越し、データ所管課との調整を行った。市民サービス向上は、自治体の発信内容と利用者ニーズとの双方のバランス調整のため、市民の声を聴いて機能実装を行った。

今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス

DX担当部署だけでDXを進めるのはとても大変だと思う。他自治体の取り組みを知ることで新たな発見もあるだろう。佐賀市公式スーパーアプリは各分野をつなぐことができるプラットフォームである。どの自治体でも活用できると思うので、関心があれば佐賀市までご連絡いただきたい。

問い合わせ
部署
佐賀市 政策推進部 DX推進課
電話
0952-40-7057
メールアドレス
dx@city.saga.lg.jp