Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
日本初!生成系AIチャットボットで、多言語おもてなし観光案内
Kotozna株式会社観光・文化・娯楽
実施年度
Digi田甲子園 2023
主な実施地域
大阪府全域
取組開始時期
2023年10月
デジタルを活用した取組の全体概要
急増する訪日外国人旅行者に対する多言語対応力強化のため、大阪公式観光情報サイト「osaka-info」に、日本初導入となる20言語以上に対応可能な生成系AIチャットボットを導入。今回のチャットボットはJTBとKotoznaで共創し、「osaka-info」の情報をもとにOpenAI社のChatGPTを活用、旅行者の質問に自然な言葉で回答するとともに、1,000以上の観光地や国内外の旅行者が直面する課題に対し、無人で24時間365日、旅行者の言語にあわせ対応する。独自技術により大阪観光に特化した、正確かつ最新の情報から回答し、大阪・関西万博に向けて多言語問合わせの利便性と生産性向上を両立する。
解決する課題の具体的内容
「osaka-info」には、700を超える観光スポットが登録されている。観光客は主要な観光しか知らないため人気のスポットに集中し、オーバーツーリズムを引き起こしている。この現状に対し、多言語で、自然言語で、観光情報を提供することで、観光地と観光客を紐づけることができ、観光客の訪問を分散できる効果がある。
デジタルを活用した取組による成果
これまでのチャットボット利用中は100件/日 未満の利用だったが、Kotozna laMondo搭載開始後3日間で450件/日 と1.5倍の利用増となった。また、本取り組みは、複数のメディアに紹介され、関心を持ったその他観光局数か所の問合せをいただいており、業界内からの高い評価を得ている。
本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点
世界中から集まった多様性豊かなコンピュータエンジニア・サイエンティストでチームを構成し、技術的な研究を進めた。また、技術検証だけでなく6月から大阪観光案内所PivotBase等での検証実験を重ね、生成AIのクセと対処法を導いた。また、JTBの観光業界における知見をもとに回答精度を高めた。
デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法
生成系AIの課題である「誤情報の提供を排除すること」、および「処理可能な文字数の上限」がある中でOSAKA INFOの膨大な情報量から的確な回答を引き出す仕組みづくりに時間をかけた。
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- Kotozna株式会社
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