Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
デジタルを活用した取組の全体概要
ポケットマルシェは生産者から直接食材が買える産直アプリである。生産者はアプリ上で全ての業務が完結でき、消費者と直接やりとりができる。地方では、過疎高齢化や一次産業の担い手不足、財政難等の課題が深刻化し、このままでは魅力ある自然・歴史・文化が失われてしまう恐れがある。当アプリでの生産者と消費者のやりとりの回数は1000万回を超えた。同一生産者からの継続購入で関係性が深まり、親戚のようになっている消費者や、実際に現地に足を運んでいる方も多い。デジタルをきっかけに、生産地域の関係人口が増加している。地方と関わる人が増え、都市からの人の往来が増えれば、経済活動は活性化し、その地域は持続可能に近づくと考える。
実施に至る経緯・動機
東日本大震災の被災地で、都市の消費者と地方の生産者が出会い、関係性を深めていく様子から、その関係性をもう一度紡ぎ直すことで、双方が抱える課題を同時に解決できるはずだと考え、東北食べる通信を創刊。そして、その課題解決のスピードをあげるために、2016年にポケットマルシェをスタートさせた。
解決する課題の具体的内容
ポケットマルシェのユーザーは、継続購入により生産者との関係性を深め、現地に足を運び、地域のお祭に参加するなど親戚のような関係性になっている。生産者の地域を訪れたいと回答した消費者は約70%にものぼる。デジタルのやりとりをきっかけに、単なる生産者と消費者の関係性を超え、生産地域の関係人口が増加している。
デジタルを活用した取組による成果
登録生産者を対象にした2021年の調査では、前年の調査時と比較して平均年齢が4歳高くなっており、50歳以上の生産者の割合が16%増加していることから、シニア層にもネット直販が浸透し始めている。また、ポケットマルシェ経由の売上割合は、前年調査比で150%となり、関係人口創出の機会が増加している。
本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点
コロナ禍による生産者の販路縮小や消費者の応援商品の波に乗り、需要が急増したことに加え、スマホで完結できる手軽さが生産者に評価され、登録が拡大。また、生産者から直接購入でき、コミュニケーションがとれるという体験が消費者にも受け入れられ、新たな食品購入の選択肢として定着したことが要因と捉えている。
成果をあげるためのポイント
ポケットマルシェは、生産者と消費者を直接つなげ、コミュニケーションを活性化することで継続的な長期購入を目指しており、直接つなげるリスクよりも、つながることのメリットである継続購入重視している。また、食材を扱うため購入サイクルが早く、継続購入ユーザーが伸び続け、商品購入経験ユーザーの約8%が毎月購入している。
デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法
超音波を用いて生簀内の魚群分布を正しく把握することが、最も苦労した点である。従来の魚群探知機をそのまま利用するだけでは、生簀内の魚群全体の情報を得ることはできない。そこで、生簀の中での魚群の行動に着目し、超音波のエコー波形を信号処理と波形解析することで、魚群分布を正しく把握できるように工夫した。
今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス
地方の各自治体は過疎高齢化などの多様な課題を内包し、課題解決は行政だけでは担えない規模になっている。我々民間企業が保有する全国の地方に根ざした生産者ネットワークなども活用し、ともに課題解決に取り組む必要があると考えている。
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