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Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。

駐車場シェアで解決!岡崎桜まつり時の駐車場不足に伴う交通渋滞

中部電力ミライズコネクト株式会社(MZC)および岡崎市交通、物流

実施年度

Digi田甲子園 2023

主な実施地域

愛知県岡崎市

取組開始時期

2022年2月

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デジタルを活用した取組の全体概要

岡崎桜まつりでは、例年、駐車場不足により駐車場探しで周遊する“迷走車両”や“違法駐車車両”等により交通渋滞が発生。MZCと岡崎市にて駐車場シェアサービス「特P」(※)を活用した連携協定を締結。

  • 連携した広報活動により岡崎市内のシェア駐車場を拡大すること
  • 岡崎市営駐車場を特Pで運用し、予約制とすること

上記取り組みにより、400台以上のシェア駐車場を確保。市営駐車場と併せて1,500台以上を受入れ、2023年度の桜まつりにおける渋滞緩和を実現。
※「特P」:駐車場と駐車場を予約したい人のマッチングサービス。個人宅前等の空き地をオンラインで貸出・収益化可能で、利用者は駐車場を予約・決済可能。

実施に至る経緯・動機

岡崎桜まつりでは、例年、駐車場不足により駐車場探しで周遊する“迷走車両”や“違法駐車車両”等により交通渋滞が発生。

解決する課題の具体的内容

従来は駐車場の混雑状況・空きを現地で確認するほかなく、車両での来場を制限する仕組みがなかった。特P連携を通じて利用できる駐車場の収容台数が増加しただけでなく、空き状況の確認や予約駐車場の事前確保により岡崎市全体での駐車場運営を効率化。利用者アンケートでは78%以上が利便性を支持、現地では渋滞緩和を実現した。

デジタルを活用した取組による成果

【取組前】岡崎市内におけるシェア駐車場数 40台(2022年2月時点)
【取組後】岡崎市内におけるシェア駐車場数 400台以上(2023年9月時点)/利用者アンケートにて78%以上が利便性を支持
【得られた効果】日次平均来場者数は昨年比1,200人増加したが、現地での渋滞緩和を確認

本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点

岡崎市・中部電力媒体での積極的広報に加えて、岡崎市観光協会とMZCでも連携協定を締結。観光協会が実施する施策やプロモーションにも本取り組みに関する内容を組込み、岡崎市に所在する施設や他イベントにおいても周知活動を実施した。また中部電力ミライズのお客さま会員に岡崎市のタイアップキャンペーンを実施した。

成果をあげるためのポイント

行政、駐車場利用者、駐車場提供者全員に旨味がある取り組みとなっており、「三方良し」のスキームとして展開できた。

  • 行政:コスト負担なく駐車場対策。
  • 駐車場利用者:駐車場を事前確保でき、安心して移動できる。
  • 駐車場提供者:空きスペースを貸し出し、収益化できる。

デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法

情報周知不足により駐車場の予約制を認知せず、現地へ来訪する方も一定数存在したこと。そこで岡崎市・中部電力媒体の情報発信を強化。さらに前日までの予約制限を緩和し、当日予約にも対応。現地の警備オペレーションと連携して、案内を合理化したことで、ピーク時はほぼ100%稼働となり、効率的な駐車場運営を実現した。

今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス

デジタルサービスを浸透させるにあたり、積極的な広報が何よりも重要。自治体だけでなく、周辺組織とも連携をしながら情報発信をすることが肝要と思料。

問い合わせ
部署
中部電力ミライズコネクト株式会社
電話
052-211-9971
メールアドレス
carpark@miraiz-connect.co.jp