Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
デジタルを活用した取組の全体概要
弊社は「在宅クリエイター育成スクール」により、子育ても仕事のキャリアも自由に選択できる働き方を作る女性就労支援を行っている。「じまんのママ」をコンセプトとし、現在は全国に約300名のママクリエイターが所属、自宅で家事や育児の隙間に身に付けたスキルを活かし、在宅クリエイターとして仕事をしている。 現在働きたいと思っているけれど、出産・育児のために働けない女性が約54万人いる状況である。子育て世代の女性が働けない理由である、働く時間や場所の制限、スキル不足やブランクによる就職難の課題を解決し、リスキリングにより、子育て世代の女性が子育ても仕事のキャリアも選択できる就労支援を行っている。
実施に至る経緯・動機
創業に至る経緯は、私自身が大学卒業後、全国勤務の百貨店に正社員として就職して12年間、必死でキャリアを築いたが、産休、育児休暇明けに復帰すると自分が築いたキャリアのポジションに戻ることができない現実があったことである。仕事をしたい気持ちはあるものの、子どもの送迎や、日曜日を休まなければいけないことで、周りに謝りながら仕事をする日々で、責任を持った仕事につけないやるせなさで自分に自信がなくなっていった経緯がある。
キャリアを築きながら子育てができる環境がある会社を調べたが、当時(2015年ごろ)そのような環境がしっかりある会社は見つけることができなかった。そこで、自分と同じように子どもがいながら働くことに制限があり、諦めないといけない女性に自信を持って子育ても仕事も両立できる場所を作りたいと思い、創業を決意した。
解決する課題の具体的内容
子育てと仕事の両立に課題を感じている女性が多くいる。弊社は行政(兵庫県神戸市、兵庫県朝来市、島根県安来市)とも協働し、自宅で子育てをしながら働く環境とスキル習得の機会を提供することで、就労支援を実現している。また、WEB制作や動画制作のスキルを持ち、地域企業の広報担当ができる人材の育成に貢献しています。
デジタルを活用した取組による成果
所属メンバーのうち約78%が未経験から仕事につながっており、そのうち98%のメンバーが学び始めてから1年以内に仕事につながっている。在宅ワークだけではなく、学校の広報部門や制作会社など経験がなければ就職できない業界への転職実績もあり、取り組み内容は読売新聞や神戸新聞などでも取り上げていただいている。
本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点
「じまんのママ」を企業理念にしており、弊社代表の榊原自身の強いビジョンを掲げることで多くの働く女性から共感を得ていることが大きな特徴。ただのスクールでもなく、ただの職業紹介でもなく、スキルを身に付けながら実践で仕事ができる、それをサポートできる仕組みと環境がある。
成果をあげるためのポイント
未経験者がスキルを身に付けながら実践で仕事ができるようになることを仕組み化した。サポート体制やアフターフォローにより最短3ヶ月から仕事ができることや、他スクールでは一括で費用負担がかかるところ、弊社は月謝制を取り入れ、最初のハードルを低く設定した。
デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法
在宅クリエイターが仕事を受託できるようクライアントワークの仕組み構築に苦労した。WEBスキルは常にアップデートが必要なため現在も課題の部分である。約70社、200案件以上のクライアント様のWEBや動画などの制作に携わったが、クライアントワーク先の企業とのつながりを見つけること、スキル指導の仕組み構築に苦労した。
今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス
DX化は、今まで取り組んでいなかった場合、自社内だけで取り組むのは難しいことがある。
ツール自体が使い慣れないことで浸透しにくかったり、エラー対応などで時間がかかってしまうこともあるので、最初はDX化に詳しい専門家と共に伴走してから、徐々に内省化をする方がよい。
また、使い慣れないツールを導入することで、メンバーへの負荷がかかることから、一気に進めるよりも、まずは1つだけ導入したり、1部門のみで試験運用したりするほうがよい。
- 問い合わせ
-
- 部署
- 株式会社ママクリエイターラボ
- 電話
- 090-7763-1270
- メールアドレス
- anna@mama-creator.com