Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
実施に至る経緯・動機
働く世代を中心とした時間的・物理的な条件によるアクセスの課題。また、未病の方に向けた予防ニーズや、育児・介護中の医師が働きにくい環境にあるという様々な課題があった。そこで、JR東日本グループの生活インフラという強みを活かし、これらの課題を解決できないかと考えた。
解決する課題の具体的内容
働く世代を中心に、就労時間と診療時間の乖離といった時間的課題。また、慢性疾患の方も継続して通いにくいというアクセスの課題。育児・介護中の医師が働きにくい環境にあること。さらに、限られた面積のクリニックにおいては限られた診療科になりがちで、症状によっていくつかのクリニックに通わなければならない現状。
デジタルを活用した取組による成果
1日に約50~100名の方がご利用。また、駅ホームという限られた空間でもオンラインを活用することで多様な診療科目に対応。急性期症状のみならず慢性期疾患やワクチン接種等の予防ニーズにも応えることで社会保険料の増大といった社会課題にも貢献している。
本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点
スマートフォン等の操作に慣れていない高齢の方でも、難しい操作なくオンライン受診ができること。また、患者さまの状態をより精度高く把握するためのデジタル診断ツールの導入や必要な場合は隣接して駐在する医師の対面診察と連携することで、安心感のある医療サービスを提供すること。
成果をあげるためのポイント
スマート健康ステーション®のビジョンの具現化に協力していただける医師を見つけること。そして、点の取り組みにとどまらずネットワークをつくること。
また診療後の調剤薬局までの動線を配慮することで、薬の受取りまでのアフターサービスを充実させること。
デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法
オンライン診療の質を上げること。オンライン診療に精通している医師の確保。大きく鮮明な画面の設置やデジタル診断ツール等の医療機器を導入することで、オンライン診療の精度を高める環境をつくった。また、難しい操作を不要にし、オンライン診療に慣れていない人でも受診しやすいシステムにした。
今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス
地域の医療課題解決のためにはオンライン診療の活用も1つの手段になりうる。各々に対して点で取り組むのではなく、ネットワーク化して取り組むことで、より患者さま医師両者の課題解決につながると考える。
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