Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
日常の買い物から健康増進へ。DX化で新たな顧客体験を創出!
株式会社スーパー細川医療、介護、健康
実施年度
Digi田甲子園 2022冬
主な実施地域
大分県中津市
取組開始年度
2022年度
デジタルを活用した取組の全体概要
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スーパーで買い物したレシートデータを健康アプリと連携し、そのアプリでお客様が購入した商品からレシピを伝え、食事情報やカラダ情報からAI解析し、その人に合った健康に資する食事・運動を推奨することで健康意識を高める為のサイクルを回すプログラム。
- 来店し買い物を終えレジ精算時にスマートレシート®登録者がポイントカードを提示すると、レシートは紙ではなく、スマホにレシート内容が表示(スマートレシート®は店舗、お客様にとってもペーパーレス、またお客様にとって家計簿機能として利用)。
- レシートデータは東芝のスマートレシートセンターへ伝送され、そのままカロママプラスのセンターと連携。お客様の買い物約10分後に買った食料品の保存法、レシピ等をスマホへ伝送。カロママプラスではこのレシートデータやお客様自身で入力した食事データ(写真やスマホへ直接入力)や運動データ、体重、血圧、歩数、睡眠などのカラダ情報から栄養摂取状況の分析などを行い、その人に合った健康に資する食事(スーパー細川の食品やレシピが中心)や運動のレコメンドをお客様のスマホへ送信。
- お客様はこういったレコメンドや日々のカラダ情報、ライフログを入力することで、健康への意識を高めていき、従来の運動をしない、栄養素を気にしない食事からの意識や習慣を変えていく。
- 東芝データとリンクアンドコミュニケーションはこの取組で発生する購買データや健康データを定量的またアンケートなどからの定性的データを分析し、スーパー細川の健康に良い商品の購買状況、お客様の行動変容の度合、このプログラム実施・非実施者の比較などを定期的にスーパー細川、また地域自治体へ提示することで、スーパー細川の商品政策・マーケティングや健康イメージを高めるブランド力強化に、また自治体には地域の健康意識強化による健康行政、社会保障費低減の糸口としての活用を期待。
デジタルを活用した取組による成果
アウトプットベース
- スマートレシート®・カロママ連携数、スマートレシート®会員数、推奨商品購入率、購買行動(連携者・非連携者比較)、アプリ利用動向、健康行動、モニタープロフィール、消費エネルギー(全体比較)、ユーザー食卓ランキング、栄養摂取状態、アドバイスランキング、商品提案頻度、購買額比較、年齢層比較、客単価比較などで実績・成果がみられた。
アウトカムベース
- スーパ―細川の従業員の健康に対する意識の高まり。
- 来店されるお客様の本プログラムに関する関心。
- 栄養バランスの重視。
取組の成果をあげることが出来たポイント・工夫
①今回の取組により、来店するお客様は健康に資する商品を購入・リクエストするようになり、新しい取引先からも商品取扱の要望を受け、店舗では商品を並べて売るのではなく健康を提供する場へと昇華したこと。②買い物情報と健康アプリとの連携で、その人に合ったアプローチにより健康意識の変化や行動変容の促進ができたこと。
取組を進めるうえで苦労した点
①スマートフォンでのアプリの連携(スマートレシートとカロママ)の操作が複雑だったため、参加者を集めることが想定よりも難しかったこと。②健康に関心が高い高齢の方がスマートフォンを持っていない方が多かったこと。
③若い世代(20~40歳台)の方々への今回の取組への参加訴求が難しかったこと。
今後、デジタルの活用に取り組もうとしている企業や自治体へのアドバイス
●大分県「湧く沸くDXおおいた」の1プロジェクトとして以下の3点を目指して取組んできたため、参考にしてほしい。①生活者視点→健康意識の増進による病気・介護予防
②小売業視点→健康に資する商品の提供による付加価値拡大
③自治体視点→生活者の健康増進による社会保障費低減と小売業の付加価値拡大による地域経済の活性化
- 連携団体
- 東芝データ株式会社、株式会社リンクアンドコミュニケーション
- 問い合わせ
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- 部署
- 東芝データ株式会社 データ・ビジネス推進部
- 電話番号
- 050-3148-4909
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