Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
デジタルを活用した取組の全体概要
- 誘導型観光ナビアプリ「SmartBuddy」を通じた地域活性化。閲覧数や利用数の把握が難しいチラシやHPとは異なり、利用客の属性毎の統計が可能なデジタル観光ナビアプリ。
- 観光スポット間を通って欲しい、または立ち寄って欲しいスポットに誘導するコースを提供。移動中は多言語のTTS(Text to Speech:テキスト読み上げ)音声にてスポットや店舗を紹介するなどインバウンドにも対応。また、細い道や通学路回避ルートの設定で観光公害の低減やコース誘導による渋滞緩和、渋滞回避ルート提供でカーボンニュートラルにも貢献。
- 「SmartBuddy」は単なるスポット紹介ではなく、どの道を通って巡るかをルートとして案内。道中、任意のポイントで音声にて観光案内するため、観光客は知識を得られて楽しめる。また、導入事業者は、これらの観光コースや観光情報等を簡単な操作で自ら入力することで、費用逓減や導入期間の短縮にもつながる。
デジタルを活用した取組による成果
アウトプットベース
- 神奈川県三浦半島において2021年11月から2022年12月14日までにおよそ630回のコース利用があった。このうち、観光スポット情報が合計650回、飲食店やお土産屋等の店舗情報は合計168回の閲覧があった。
アウトカムベース
- 利用者の多くが三浦半島へ電車で来訪され、「SmartBuddy」を電動アシスト付き自転車や電動キックボードにてご利用頂いたことにより、電鉄会社の利用向上と二酸化炭素排出量低減の効果があった。また、複数コース提供による分散化と混まない道路誘導により、渋滞緩和とそれに伴う地域住民の満足度向上効果があった。更に、掲載店舗への道案内と情報掲載により、集客効果・経済効果があった。
取組の成果をあげることが出来たポイント・工夫
- 導入事業者や自治体が自らコースを簡単な操作で登録・修正出来るシステムとしたことと、多様なモビリティに対応したこと。
取組を進めるうえで苦労した点
- 本システム(観光ナビ:SmartBuddy)を導入し、観光コースを作成しただけでは、世の中への周知の面が弱く、観光客増加にすぐに直結するものではない。このため、神奈川県三浦半島での事例では、HPでの告知やチラシの配布などを同時に行った。
今後、デジタルの活用に取り組もうとしている企業や自治体へのアドバイス
- DXは手段であり、いきなり全てが一度にデジタル化される事は無く、徐々に部分的な置き換えから始まる。
また効果も即時性があるものは少なく、長いスパンで効果を見る必要があると考える。
- 連携団体
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- 問い合わせ
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- 部署
- CSSカンパニー シェアリングソリューション部
- 電話番号
- 090-3582-4587
- メールアドレス
- kensuke.takeuchi@aisin.co.jp