Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
デジタルを活用した取組の全体概要
- 茨城県、警察、消防および地元企業など産学官を含めたステークホルダー全員が「Safety × Sustainable × Share 筑波山3Sデジタル体験創出プロジェクト」というコンセプト・理念の実現を目指したアプリを開発。筑波山での遭難事故防止や山道整備、近隣施設の活性化などの課題解決となる機能を搭載し、安心・安全を第一に新しい登山体験を提供し、リピーターのみならず新規登山者を創出。
- 10の登山コースを網羅した地図機能、ビーコンを活用したコース回遊促進施策、先端技術を活用したARカメラ機能、デジタル化で利便性を高めた登山届提出機能、持続的な運営と山の整備のためのアプリ内課金機能、関連施設で使えるクーポン機能などを搭載。
デジタルを活用した取組による成果
アウトプットベース
- アプリダウンロード数:KPI達成(1,000ダウンロード/月)
- デジタル登山届数:KPI達成(300件/月)※ダウンロード数の30%を想定
- クーポン事業の利用者数:KPI達成(300件/月)※ダウンロード数の30%を想定
- アプリ内課金機能の利用者数:KPI達成(30件/月)※ダウンロード数の3%を想定
- 来山者アンケートの回答数:KPI達成(300件/月)※ダウンロード数の30%を想定
取組実施前後の数値比較(※実証実験注力期間となる2022年11月単月のみ)
取組前 | 取組後 | |
---|---|---|
アプリダウンロード数 | 0 | 2,619件 |
デジタル登山届数 | 799(2021年の筑波山への年間登山届数) | 401件(1か月で昨年の約5割に到達) |
クーポン事業の利用者数 | 0 | 856件 |
アプリ内課金機能の利用者数 | 0 | 71件 |
来山者アンケートの回答数 | 0 | 309件(iOSユーザー149件+Androidユーザー160件) |
取組の成果をあげることが出来たポイント・工夫
- アプリ開発に合わせて、色や書体など共通のデザインエレメントを用いたサインの設置を進めることができ、デジタルとリアルをシームレスに繋ぐ体験デザインを構築することができました。さらに、ARフラッグを山頂に立てて記念撮影が可能な点も、リアルでは実現できない遊びゴコロのある体験をデジタルで実装しました。
取組を進めるうえで苦労した点
- 消防・警察・鉄道・神社・ローカルビジネスなど地域のたくさんのプレイヤーとの協働がプロジェクト成功の鍵を握っていました。通常のアプリ開発のワークフローに加えて、ビーコンの設置、消防隊・航空隊とのレスキューポイントの確認、現場でのテストなど、山中での作業にかなりの労力を費やしました。
今後、デジタルの活用に取り組もうとしている企業や自治体へのアドバイス
- テクノロジーの助けによるリアルな人流・商流を地域に起こすと同時に、デジタルでしか実現できないアイデアを盛り込むこと。それによって、地域コミュニティの真の活性化がなされることでしょう。
- 連携団体
- 株式会社ARC地域研究センター・国立大学法人 筑波大学・株式会社ターバン・フラー株式会社
- 問い合わせ
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- 部署
- つくばトレイルガーディアンズ
- 電話番号
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