Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
デジタルを活用した取組の全体概要
- 農産物の生産者と地域の実需者を専用のアプリ上でつなぎ、生産と需要の情報をマッチングするプラットフォーム「ジモノミッケ!®」により、農産物流の最適化と生産者の所得向上に貢献するとともに、縮小する農業領域の活性化にも寄与。
(具体的な取組内容)
- ジモノミッケ!アプリにて、2つのルールで青果のマッチングを実施(2022年7月~)
- 1.実需者よりデマンド(発注)情報を登録いただき、生産者が入札および落札
- 2.生産者よりサプライ(生産)情報を登録いただき、実需者が購入
- マッチング成立後の商品の出荷・受領に関しては、AIにより算出された物流ルートを活用し、専任の物流担当者によって、生産者の軒下までの集荷から実需者への納品までを最短中0日でおこなう物流体制により対応。
デジタルを活用した取組による成果
アウトプットベース
- 2022/11/24現在、生産32社、実需者26社、計58社が参加し、サプライ239件、デマンド251件、累計490件のマッチングが成立。
アウトカムベース
- 生産者へのアンケート(『本サービスでマッチングした商品価格の満足度を5段階評価でお答えください』1:不満、5:満足)では、平均3.875ポイントの満足よりの評価が得られ、本サービスは生産者の所得向上に寄与するといえる
- 通常仕入れている農作物よりも高品質なものを入手できたという実需者の声を複数頂戴した
- 本サービスでは配送業者が直接生産者の軒下まで集荷に行く方式を採用しているため、出荷作業時間の軽減ができ、作業効率性が向上したという生産者の声を複数頂戴した
取組の成果をあげることが出来たポイント・工夫
- 会津若松市様の全面的なサポートがあったこと、そしてマニュアルベースのフィジビリスタディや実際のアプリユーザーのモニタリング調査の実施を通してサービスをイチから作り上げたことが成果に繋がったと考えている。
取組を進めるうえで苦労した点
- 本サービスはプラットフォームを運営する事業者(運営者)を決定する必要がある。運営者はユーザー募集、マッチングの管理、青果物の集荷・分荷・配送、精算処理等の業務が発生するため事業者の決定に苦慮した。
今後、デジタルの活用に取り組もうとしている企業や自治体へのアドバイス
- 地域内の農産物の需要と供給を可視化することによって、生産者と実需者のマッチングだけでなく、データ活用による生産現場および発注・調理現場への更なる付加価値サービスの提供に寄与する。
- 連携団体
- 会津若松市農政課、PLANT DATA株式会社、有限会社会津中央青果、株式会社エヌ・エス・シー
- 問い合わせ
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- 部署
- TOPPANデジタル株式会社 事業推進センター DXビジネス推進本部 スマートシティ推進部
- 電話番号
- 080-4119-8754
- メールアドレス
- kenji.matsudo@toppan.co.jp