Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
‘平均年齢67歳’日本初のシニアeスポーツチーム
株式会社エスツーその他
デジタルを活用した取組の全体概要
- 平均年齢67歳、60歳以上のメンバーで構成されるマタギスナイパーズは、「孫にも一目置かれる存在」を目指し、日々真剣にeスポーツの練習に励んでいる。
-
ゲーム操作では、PC・キーボード・マウスを駆使し、選手達の年齢関係なく新しいものに真剣に取り組む姿勢は、若い人々を中心に多くの共感を集め、チーム公式のSNSは4,000名を超えるフォロワーを獲得。現在のところ表面上は「ゲームの腕」を向上させるための活動が中心だが、今後は高齢化が日本で最も進む秋田県において、シニアのやりがい、交流、健康、地域振興にもつなげていく計画。
また、選手はeスポーツに取り組むだけでなく、ネットリテラシーや大手IT企業と連携してデジタルの基礎を学んでいる。その成果として、メンバーの11人がインターネット検定「ドットコムマスター ベーシック」を受験し、その内8人が合格(最高齢合格者は73歳)。
-
ゲーム操作では、PC・キーボード・マウスを駆使し、選手達の年齢関係なく新しいものに真剣に取り組む姿勢は、若い人々を中心に多くの共感を集め、チーム公式のSNSは4,000名を超えるフォロワーを獲得。現在のところ表面上は「ゲームの腕」を向上させるための活動が中心だが、今後は高齢化が日本で最も進む秋田県において、シニアのやりがい、交流、健康、地域振興にもつなげていく計画。
- これらの取組は、「デジタルに強いシルバー」のモデルケースにもなり、デジタルにふれた経験が少ない方への「デジタルデビュー」に資する取組である。
デジタルを活用した取組による成果
アウトプットベース
(孫にも一目置かれる存在)
- チーム参加人数:16名
(元気な高齢者のモデルとしての横展開)
- 本取組のメディア取材数:2021年13回(全国放送テレビ番組等)、2022年8回
- 参加したイベント数:2022年4回(地元テレビ局主催イベント、秋田市いきいきエイジの日、東京ゲームショウ、山口県柳井市での高齢者向けeスポーツ教室)
(デジタルに強いシルバー)
- インターネット検定「ドットコムマスター ベーシック」受験者:11名(うち、合格者8名)
アウトカムベース
(選手の私生活において)
- やりがい発見、家族内の会話の増加、日常生活における注意力向上
(全国的な知名度アップ)
- 他県からのイベント出演依頼 大手団体の行うコンテスト等へのエントリー案内(スポーツ庁「Inovation League」トヨタモビリティ財団「Fun & Safety」など)
取組実施前後の数値比較
取組前 | 取組後 | |
---|---|---|
ボイスチャット利用者 | 0名 | 16名 |
パソコン操作 | 初心者 7名 | 中級者(基本操作)16名 |
メタバース体験者 | 0名 | 16名 |
インターネット検定「ドットコムマスター ベーシック」合格者 | 0名 | 8名 |
取組の成果をあげることが出来たポイント・工夫
- 活動(練習)の継続
- 活動の目標を「ゲームが上手くなること」に設定したこと。目標が「デジタルに強くなること」であったらゲーム以外にも方法があったはず
- PCを利用するゲームを対象としたことで新しいことに前向きな方々が集まった
- 「何か打ち込めるものが欲しかった」年代に響く活動内容であった
- 多くのメディアで取り上げられるよう対応したことで選手のモチベーションが上がった
取組を進めるうえで苦労した点
- PC機器や通信といったデジタルの概念を知らない方が多かったこと
- 全ての方が人生の先輩であり、必ずしも私たちの話を素直に聞いてくれる感じではなかったこと
今後、デジタルの活用に取り組もうとしている企業や自治体へのアドバイス
- 高齢者に限らないことだと思うが、「やってみたい」「挑戦してみたい」と思ってもらえることが大切だと考えている。一過性のものにならないため、また特に初期の段階では「聞きたいときに答えられる人」がそばにいることが必須との認識でいる。
- 連携団体
- ―
- 問い合わせ
-
- 部署
- 経営企画部
- 電話番号
- 022-265-2666
- メールアドレス
- info@esu2.co.jp