Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
レポサク- 誰でもできる農業DX /車両と圃場の管理システム
エゾウィン株式会社農林水産業、食関連
実施年度
Digi田甲子園 2022冬
主な実施地域
北海道中標津町計根別を中心に、道東エリア、道北エリア、十勝エリアで実施
取組開始年度
2019年
デジタルを活用した取組の全体概要
- 集団で運営する農作業の進捗状況をリアルタイムで表示し、圃場と車両を可視化。シガーソケットに挿すだけで、農作業のDXが可能で、高齢者やバイトの方も含め全員が簡単に活用できる。情報共有のための無線連絡が不要になり、計画変更が楽になる。
- 農業車両に専用のGPS端末を設置するだけで、作業軌跡をリアルタイムで表示し、自動的に行動履歴がデジタル化され、関係者全員が情報共有することが可能。データとして保持されるため、いつ・どこで・何をしたかという生産履歴も残り、スマート農業に誰でも簡単に参加できるシステムで、国内の農業DXの発展に寄与。
- 作業データは自動的にデジタル化・クラウド化されているため、具体的な行動の検証・検討も導入前と比べ簡単に行うことができ、作業効率の上昇に寄与。
デジタルを活用した取組による成果
アウトプットベース
2019年度 | 2020年度 | |
---|---|---|
牧草収穫作業でのダンプ運搬時間 | 30分/台 | 27分/台 |
- 牧草収穫作業でのダンプ運搬時間が10%向上、渋滞解消
-
※スマート農業実証プロジェクトより
『TMRセンター利用型良質自給飼料生産利用による高泌乳牛のスマート牛群管理体系』
-
※スマート農業実証プロジェクトより
アウトカムベース
- 進捗状況を確認する為の無線が減少し、無線の混線を解消
- 天候や不測の事態による作業計画の変更が容易になる
- 故障車両や事故現場を具体的に分かるため、到着時間が削減
- 作業効率向上の為、適期収穫でき収穫物の品質が向上
- 上記諸々のやり取りが楽になった為のストレスの大幅軽減
取組実施前後の数値比較
取組前 | 取組後 | |
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収穫期間の作業時間 | 30日 | 27日(▲10%効率化) |
進捗確認と行動指示の電話 | 4,500回/月 | 900回/月(▲80%軽減) |
見回り巡回活動の走行距離 | 5,000キロ/月 | 2,500キロ/月 (▲50%軽減) |
取組の成果をあげることが出来たポイント・工夫
- 監視目的ではなく、「チーム全員で良いものを作るんだ」という目的・意識にすることが重要である。
- 進捗情報も特定の人だけが見られるようにするのではなく、可能な限り、関係者に対してオープンとし、情報も公平に扱うことで皆のものになる。
取組を進めるうえで苦労した点
- お客様の様々な要望を聞き、取捨選択しながらシステムを開発していくこと。本当は全ての要望を叶えたいが、そうするとシステムは破綻してしまう。
今後、デジタルの活用に取り組もうとしている企業や自治体へのアドバイス
- 小さく始めて、小さな失敗をすることが重要。最初から大掛かりな予算と構想、沢山のステークホルダーが集まるとあまり良い方向に行かない。
- 連携団体
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- 問い合わせ
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- 部署
- エゾウィン株式会社
- 電話番号
- 0153-85-2800
- メールアドレス
- contact@ezowin.com