Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
北海道の酪農牧場でDX実証、全国の酪農生産者へDXを推進
株式会社ファームノート農林水産業、食関連
実施年度
Digi田甲子園 2022冬
主な実施地域
北海道
取組開始年度
2013年度
デジタルを活用した取組の全体概要
- 北海道中標津町に酪農DX牧場を構え最新の生産設備とIoT、クラウドの活用で高い生産性を実証。酪農DXモデルとして全国の酪農生産者のDX化を推進。酪農の生産性向上と働き手が豊かな環境を目指す。
-
北海道中標津町に酪農DX牧場を構えた高い生産性の実証化
- 牛の遺伝的能力向上に貢献するDX製品「Farmnote Gene」を活用。当製品は、牛の遺伝子情報をデータ化し、牛のトータルスコアを評価。牛の遺伝子的改良に向けた意思決定をプランニング。
- オペレーションの効率化に寄与するDX製品「Farmnote Cloud」、「Farmnote Color」を活用。24時間、牛の健康状態をAIで検知しスマホに通知。また、牧場の作業に関わるあらゆるデータを管理・分析・共有。
デジタルを活用した取組による成果
アウトプットベース
- 北海道中標津町の酪農DX牧場では、日本平均約+1.3倍の生産性をマーク。
- 分娩間隔1年以下の牛が45%→82%に(2019年→2020年比較)。その結果、年間出荷頭数は9頭増し、約540万円(9頭×60万円)の売上向上(※顧客事例)。
アウトカムベース
-
牧場業務の変化
- 日中の牛の発情・体調観察は「Famrnote Color」に任せられ、労働時間が削減に。
- 「Farmnote Cloud」でKPIが見れるので日々目標と現状を意識した作業が可能に。
- 台帳を観に行かず、スマホで牛の繁殖状況がすぐ確認できて、その場で判断できるように。
- 「Farmnote Cloud」で授精適期の目安がわかることで授精のタイミングを判断できるように。
-
経営方針の変化
- 経験に頼っていた牧場課題が、「Farmnote Compass」のデータで見れることで新たな課題創出に。
- ゲノム情報から牛の能力を提示してもらえることで、目前のデータやカンに頼っていた判断をより高度に意思決定できるように(Farmnote Gene)。
取組の成果をあげることが出来たポイント・工夫
牧場の業務改善が進みクラウドでの牧場管理を行う生産者が増えた。経営方針の変化としては、育種改良の方針が進み、まだ結果は出てないが期待感が高い。。取組を進めるうえで苦労した点
酪農情勢は未だ厳しく、生産者による投資がしづらい点。今後、デジタルの活用に取り組もうとしている企業や自治体へのアドバイス
DX化は浸透に時間がかかり、息を長く続ける必要があるため、長期的な取組及び支援をいただけるとありがたい。- 問い合わせ
-
- 部署
- 株式会社ファームノート コーポレートマーケティンググループ
- 電話番号
- 0120-006-521
- メールアドレス
- pr@farmnote.jp