Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
福祉介護・共同送迎サービス ゴイッショ
ダイハツ工業株式会社医療、介護、健康
デジタルを活用した取組による成果
アウトプットベース
- 地域全体として、対象となる利用者を送迎する為に使用する車両台数を▲20%削減。
- 参画する介護施設は、送迎にかける総労働時間を▲9%削減(1施設あたり16.3時間/月)。また、車両1台相当の利用者を委託し、(将来的に手放すことを前提に)車両を削減することで、▲14%の車両維持コスト削減効果があった(1台当たり74千円/月レベル)
- 参画する介護施設職員の7割以上が「時間捻出できた」と実感。
- 参画する介護施設の利用者、家族の9割以上がサービスの継続に賛同。
アウトカムベース
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サービス導入により介護施設職員が「時間捻出できた」ことで、以下のような効果が得られた。
- 事務作業などをその時間に充てることができ、トータルでの労務時間削減に繋がった。
- 利用者と接する時間を増やすことができ、これまで実施できなかったサービスに取り組むことができたことで、サービスの質向上や新たな介護報酬加算の取得に繋がった。
取組実施前後の数値比較
取組前 | 取組後 | |
対象となる利用者を送迎する為に使用する車両 | 5台 | 4台 |
送迎にかける総労働時間(1施設あたり/月) | 185時間 | 168.7時間 |
車両の管理費(月) | 539,128円 | 463,650円 |
取組の成果をあげることが出来たポイント・工夫
ダイハツが培った介護送迎の効率化ノウハウを基に、専門人材が自治体の職員不足や専門知見不足を補うべく、構想づくり・施設説明・ドライバー教育等のリアルと、運行を支えるAI搭載システム等のデジタルの両面でサポートしてきたことがポイント。これにより介護施設や地域の安心感や理解、協力体制をスムーズに得ることが出来た。取組を進めるうえで苦労した点
- 地域の通所介護送迎を引き受けることのできる運営団体の選定と決定。
- 送迎運行を担うドライバーの確保(短時間でも働きたい、地域貢献意欲がある、車の運転に苦手意識がない などの人材確保)。
- 導入による送迎の変化で不安や懸念が生じることに対する、利用者や事業所へ取組目的のご理解と信頼の獲得。
今後、デジタルの活用に取り組もうとしている企業や自治体へのアドバイス
「DX化に取組む」という大義の下、デジタル化すること、データ活用すること等の手段が目的になってしまいがちだが、まずはしっかりと地域の住民や事業者の声を聞き、課題を明確化し、その課題を解決しどういう町にしていきたいかというビジョン・目的をしっかり共通認識として持つことが第一歩として重要であると考える。- 問い合わせ
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- 部署
- ダイハツ工業 コーポレート統括本部 新規事業戦略室
- 電話番号
- 072-747-2193
- メールアドレス
- goissho@dk.daihatsu.co.jp