Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
ICTを活用したスマートで快適な図書館サービス
鹿児島県鹿児島市教育・子育て
実施年度
Digi田甲子園 2022夏
取り組み事例キーワード
図書館サービスシステム、住民利便性向上、職員負担軽減、新型コロナウイルス感染症対策
実施に至る経緯・動機
中心市街地のにぎわい創出等を目的とした図書館を整備するにあたり、これまで図書館から遠のいていた市民をはじめ、若者やビジネス、ファミリー層などの利用拡大と、それぞれの目的に応じて、快適に利用できる図書館サービス、居心地のいい空間づくりの検討を進める中で、コロナ禍となり、非接触・非対面サービスにも対応した各種デジタル機器の導入方針を決定した。
解決する課題の具体的内容
【セルフ貸出機】待ち時間のないスムーズな貸出により利便性が向上
- 図書館スタッフの新型コロナウィルス感染症等の感染リスク
- 図書館スタッフの業務の省力化
【蔵書点検・書架整理用タブレット】開館日が増え、行きやすい図書館に
- 蔵書点検のための休館日の解消
- 棚違いで配架された図書の効率的な検索・整理
- 図書館スタッフの業務の省力化
【座席予約システム】あらかじめ座席予約もできて滞在時間を有効活用
- 座席を確保するための行列や駆け込みの解消
- 特定利用者による座席の長時間利用の解消
【Wi-Fi】Wi-Fiで電子書籍の閲覧も便利に
- インターネットを利用した調査・研究の促進
デジタルを活用した取組による成果
中心市街地のにぎわい創出
- 入館者数約145,000人(令和4年4月9日~30日)
新規利用登録者数
- 約3,800人(令和4年4月9日~30日)
セルフ貸出機
- 利用率は約68%(令和4年5月18日時点)
蔵書点検・書架整理用タブレット
- 蔵書点検の処理能力は1タブレットにつき約3,000冊/時間
- 蔵書点検に要する時間は従来の約1/3となり休館日の設定が不要
座席予約システム
- 座席に座れないという利用者からの苦情はなし(令和4年5月18日時点)
本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点
セルフ貸出機/蔵書点検・書架整理用タブレット
- 京セラコミュニケーションシステム㈱が開発した背表紙画像AI識別システムを国内で初めて導入しており、同時に10冊程度の図書の貸出処理が可能。また、蔵書点検等の作業時間も大幅に短縮。
座席予約システム
- 館内には予約不要の自由に座れる席が約160席あるほか、座席予約システムにより管理された予約席が約90席ある。この予約席はウェブ上で空席状況がリアルタイムに把握でき、約半数の予約席は3日前からのウェブ予約が可能。
- 1人の利用者が予約席を利用できるのは、30分単位の最大3時間/日までとし、週末は1万人以上の来館があるものの、同システムの導入により、多くの利用者の円滑な利用が可能。
- 問い合わせ
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- 部署
- 総務局総務部デジタル戦略推進課
- 電話
- 099-216-1115
- メールアドレス
- digital@city.kagoshima.lg.jp