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Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。

母子保健事業における電子母子手帳サービスを活用した子育て支援

徳島県阿波市教育・子育て

実施年度

Digi田甲子園 2022夏

取り組み事例キーワード

母子健康手帳アプリ、出産支援、子育て支援、住民不安解消

関連タグ

デジタルを活用した取組の全体概要

  • 実際の母子健康手帳の記録としての機能を補完するとともに、妊娠・子育てに関する不安や孤独感の解消、負担の軽減を図るため、阿波市母子手帳アプリ「ぽかぽか」を導入し、妊娠から出産、子育てまでの各段階をきめ細やかにサポートする。
  • アプリを活用し、妊娠期の方に対しては、妊娠中の記録や思い出を写真とともに保存し、パパやおじいちゃん・おばあちゃんとも共有できるとともに、妊娠中の身体に関する情報や出産後必要となる地域の育児情報など、妊娠中から必要な情報を手軽に入手できるなど、きめ細やかなサポートを行う。
  • 出産後から子育てを行う方に対しては、地域のイベント、子育て施設、補助金など育児・生活情報の発信を行うとともに、妊娠期から継続した写真の記録、家族間での共有など、長期的なサポートを行う。

実施に至る経緯・動機

  • 阿波市において、子育て支援情報の周知については、これまで、ホームページに加え、広報誌、個人通知などで行っていた。
  • 一方で、ホームページや広報誌ではタイムリーな情報更新ができないなど、発信ツールによる課題も認識していた。
  • このため、子育て支援の情報を、「タイムリー」かつ「きめ細やか」に発信を行い、妊産婦を含む子育て世代が必要な最新情報を手軽に入手できる環境を整え、妊娠から出産、子育てまでの長期間を切れ目なく支援する体制の構築に取り組んだ。

解決する課題の具体的内容

  • 妊娠・子育てに関する情報は、全市民が対象ではなく、特に、妊娠に関するものは、対象者が限定されるため、市民間の伝達による情報共有は期待できず、市のホームページのほかには、広報誌や個人通知が主要な情報共有のツールとなる。
  • このため、広報誌では、編集から市民に届くまで一定の期間を要し、情報更新が容易でないこと、支援施策の把握が十分できないことなどの課題を解決するため、当該アプリを導入した。
  • また、子育てに関する支援は、子どもが成人するまで、各段階に応じて整備されており、活用できる支援を逃してしまう可能性があることから、子どもの成長記録や予防接種の記録などに、当該アプリを活用していただくことで、長期的に必要な支援情報が収集できる環境の維持ができる。

デジタルを活用した取組による成果

取組のアウトプット
令和3年度
母子手帳アプリ登録件数 117件
取組のアウトカム
令和2年度 令和3年度
子育て世代包括支援センター相談件数 801件 1,027件
  • 令和3年度から母子手帳アプリの活用を開始し、子育て支援情報を発信することにより、子育て世代が必要な情報を入手し、具体的な支援を受ける手続き関係など、「子育て世代包括支援センター」への相談件数が増加しており、着実に子育てに関する不安や負担軽減につながっている。
  • なお、令和3年度末時点においては、対面によりきめ細やかな支援を行うという観点から、アプリからの直接申請は盛り込んでいない。

本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点

  • 妊娠から出産、子育てまでの長期間を切れ目なく支援できるよう、情報を盛り込むとともに、長期的に利用していただけるよう、支援情報を発信するだけでなく、子どもの成長記録や家族間での共有など、アプリ提供機関と調整し、アプリを利用しやすい機能も加えた。
  • 親しみを持って活用していただけるよう、母子手帳アプリ「ぽかぽか」という名称を付けた。
  • 市役所内で横断的に連携し、アプリ内で入手できる情報量を増やしている。

成果をあげるためのポイント

子育てに関する情報は、広報誌では、編集から市民に届くまで一定の期間を要し、情報更新が容易でないこと、支援施策の把握が十分できないことなどの課題があった。令和3年度から母子手帳アプリの活用を開始し、子育て支援情報を発信することにより、子育て世代が必要な情報を入手し、具体的な支援を受ける手続き関係など、「子育て世代包括支援センター」への相談件数が増加しており、着実に子育てに関する不安や負担軽減につながっている。

デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法

  • 妊娠から出産、子育てまでの長期間を切れ目なく支援できるよう、情報を盛り込むとともに、長期間に利用していただけるよう、支援情報を発信するだけでなく、子どもの成長記録や家族間での共有など、アプリ提供機関と調整し、アプリを利用しやすい機能も加えた。
  • 親しみを持って活用していただけるよう、母子手帳アプリ「ぽかぽか」という名称を付けた。
  • 市役所内で横断的に連携し、アプリ内で入手できる情報量も増やしている。

今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス

DX推進の取組みを効果的に実施するために、「デジタルの活用により、一人ひとりのニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会~誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化~」の実現に向け、行政サービスについてデジタル技術を活用し、住民の利便性を向上させるとことを意識しながら事務事業に取り組んだ。
本市において、子育て支援情報の周知については、これまで、ホームページに加え、広報誌、個人通知などで行っており、タイムリーな情報更新ができないなど、発信ツールによる課題があり、「タイムリー」かつ「きめ細やかな」発信を行うために阿波市母子手帳アプリ「ぽかぽか」を導入した。

連携団体
母子モ株式会社
問い合わせ
部署
阿波市企画総務部 企画総務課
電話
0883-36-8707
メールアドレス
kikaku@city.awa.lg.jp