Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
携帯ショップはないけれどデジタル田布施を目指す!高齢者等向けスマートフォン教室の開催
山口県田布施町誰一人
実施年度
Digi田甲子園 2022夏
取り組み事例キーワード
スマホ教室、高齢者に向けたデジタル活用支援、デジタルデバイド対策、携帯ショップがない町のスマホ教室
実施に至る経緯・動機
- 社会全体でデジタル化が進められる中、ますます個人がスマートフォンを活用することで享受できる公共サービス、民間サービス問わず増加している。田布施町においても今後、公的手続きのオンライン化やアプリを活用しての情報発信など、スマートフォンを活用しての行政サービスの提供を検討している。
- そのような中、高齢者がスマートフォン利用に対する不安感で利用が進まず、デジタルを活用した行政サービスが行き届かないなどの取り残しが生じないこと目的として本事業を実施した。
解決する課題の具体的内容
- 田布施町内には携帯電話を販売する店舗(携帯ショップ)がなく、高齢者がスマートフォンに興味を持ったとしても、町外に行かなければ気軽に相談できる場所がない。
- そのため、気軽にスマートフォンと接することができる機会として、各地区にある公民館で、スマートフォン教室を開催し、また、内容を初心者向けとした。
- 参加者アンケートからは高い満足度(次回も参加したい、他の人にも勧めたい)得られた。
デジタルを活用した取組による成果
本事業の参加者数
- 令和3年度 5回開催(5箇所、参加人数計73名)
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各会場の定員を15名として実施した。
- 令和4年度15回開催(6箇所、町主催12回、携帯事業者主催3回、参加人数123人 但し、台風で1回中止)
携帯事業者主催の教室は内容を入門編から一歩進んだ内容に変更して開催した。
また、町の取組に触発されて、町老人クラブ連合会がスマートフォン教室を開催(1回)した。
※町老人クラブ連合会の講師は別団体である。
本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点
- 高齢者を対象としているため、少しでも足を運んでいただきやすくするために、町内の公民館5か所を会場とし、また日時もずらして開催した。
- 携帯通信事業者の協力のもと実施し、携帯通信事業者より、近隣市にある携帯電話ショップ運営事業者より、講師を派遣してもらうことで、内容の充実を図った。また、講師だけでなく教えることのできるスタッフも派遣して頂き、概ね参加者3名~5名に1人、質問できる環境で教室を開催した。
- 携帯通信事業者の協力を得るために、事業者、携帯ショップの紹介は行ってよいとした。
- 参加の対象となる方は、町ホームページ等で情報を得る機会が得づらいため、できる限り町広報や自治会での回覧などを利用して、誰もが情報を得やすい媒体での周知に努めた。
成果をあげるためのポイント
新たに1箇所追加して、町内6箇所で開催し、また、地区ごとに開催したが、参加者は地区で絞らず、参加者の都合で会場を選択できるようにしている。
周知方法については、ICTなどではなく、広報や回覧板などの紙媒体で募集を行っており、その過程でいくつか分かったことがあるが、回覧板の方がより効果的に伝わることが分かり、回覧板での周知に重きを置いている。
受付等も町で直接受けることでキャンセル待ちを作ったり、電話で開催日の連絡をしたりするなど、小まめな対応を行い、参加者が減らない工夫を行っている。
教室内容については、講習のあとに質問時間をしっかり設けることで、参加者の満足感を高めるようにしている。
デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法
スマートフォン教室の開催等その取り組みを周知する方法に、デジタルデバイド対策の最初として、ICTに頼るだけでない方法を検討しなければいけないところに、様々な工夫を行う余地がある。
その工夫に答えはないが、一例として地域の特性に併せた紙の回覧での周知、各施設管理者から利用者へのお知らせを行っている。
- 連携団体
- 田布施町、KDDI株式会社(中国総支社)、株式会社タケデン・株式会社カシワバラコネクト・株式会社ミッドフォー(auショップ)
- 問い合わせ
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- 部署
- 田布施町企画財政課
- 電話
- 0820-52-5803
- メールアドレス
- kikaku@town.tabuse.yamaguchi.jp