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Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。

中小企業デジタル化推進事業

岡山県岡山市生産性向上

実施年度

Digi田甲子園 2022夏

取り組み事例キーワード

中小・中堅企業DX、生産性向上、人材不足対策

関連タグ

デジタルを活用した取組の全体概要

昨今の人手不足・人材不足・コスト高等に対応するため、中小製造事業者等へのIoT・AI等の導入支援によるDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進し、労働生産性向上や競争力強化を行う取組。

【1】IT利活用支援、【1-1】専門家派遣
  • 専門家派遣によりIT利活用の伴走支援(現行業務分析、ITツール・クラウドサービス選定、RFP作成、IT人材育成等)を行い、継続的で自走可能なIT利活用を支援。
【1-2】導入補助金
  • 【1-1】を活用し選定したITツール等の導入を補助
    • 【2】IoT・AI等先端技術導入支援
    • 【2-1】 検証補助金
  • 導入効果の高いIoT・AI等の選定コンサルティングや事前検証を補助
    • 【2-2】導入補助金
    • 【2-1】を活用、もしくは独自に検証したIoT・AI・ロボット等の導入を補助

支援内容は、ただ単に補助金を支給するのではなく、前段階での専門家による伴走支援や、検証作業自体に対する補助金を設けることで、企業規模や状況に応じた様々なデジタル化の課題に対応したデジタル技術活用の取り組みを効果的かつ円滑に進める支援をパッケージとして提供する。

実施に至る経緯・動機

市内企業の人手不足やコスト増の課題解決には、企業のデジタル化による労働生産性向上が必要。ただし、IT、IoT、ロボット等の活用の必要性は感じていても、小規模事業者や中小製造事業者等には、身近な相談相手や具体的方法がわからない、IoT、AI等の効果が不明等の課題があると分析。

解決する課題の具体的内容

  • 企業の課題を専門家により分析し、適切なITツールの選定で、企業の労働生産性向上を図る。
  • IoT、AI、ロボット等に際しては、事前検証により必要性や実現可能性を確認したものを実装する。

デジタルを活用した取組による成果

支援パッケージ活用企業数
令和2年度 令和3年度 令和4年度
IT利活用支援・専門家派遣 4 4 4
導入補助金 4 4 4
IoT・AI等先端技術導入支援・検証補助金 5 5 5
導入補助金 0 5 7
DX推進マッチング事業 24
合計 13 18 44

本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点

「四つの支援をパッケージとして展開」
  • 企業のデジタル化のレベルに応じた支援
    • 「IT利活用支援」は、ITノウハウが少なくデジタル化が進んでいない事業者向け。
    • 「IoT・AI等先端技術導入支援」は、デジタル化スキルが一定以上あり、補助事業による検証を通じIoT、AI、ロボット等を検討できる事業者向け
  • 二段階の支援
    • 専門家による伴走支援や事前検証作業への補助金と、実導入への補助金を両方用意し、2段階での支援を行うことで、従来の導入のみの補助金と比べ、確実で高い投資・導入効果を期待。

成果をあげるためのポイント

世の中の状況、企業の動向を見ながら、政策意図をもって事業の構築やブラッシュアップを行ったこと。
制度を設計する上で、対応する業種・業界(製造業等)の知識・考え方と、デジタル・ITの知識・ノウハウ、どちらも自治体職員自らが専門的に把握・理解していたこと。
本制度の利用による企業のデジタル化の推進を、自治体として受け身で行うのではなく、企業に積極的に提案していったこと。

デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法

企業のデジタル化の取組を一定数創出することについて、案件が生まれることを待っているだけでは難しかった。案件創出のために、その効果や価値を企業に積極的に提案・PRし、理解をもとめていった。
また、デジタル田園都市国家構想に関係する事業は、新しい取り組みが多いので庁内各所との調整が困難であった。財政や事業担当課との粘り強い交渉や、研修などを実施することでデジタル化推進に係る意識の醸成を行った。

今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス

本市もまだ様々な分野でDXを推進、実現を目指している段階であるため、DX化に限らないが以下の点を意識して事業に取り組んでいる。

  • 目指すべき姿を示し、関係者の方向性に係る認識を統一すること。
  • 要所で、キーマンを集めた会議を実施し、状況を共有する。
  • 課題についても、サービスの向上具合、全体最適のメリットと部分的な課題のデメリットの比較・検討を実施し、目指すべき姿実現に向け、推進する。
問い合わせ
部署
岡山市政策局政策部デジタル推進課
電話
086-803-1046
メールアドレス
dx@city.okayama.lg.jp