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Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。

GISを活用した道路損傷等通報システムの構築・運用

奈良県奈良市交通・物流

実施年度

Digi田甲子園 2022夏

取り組み事例キーワード

道路管理、交通安全、道路事故件数減少、道路損傷等通報、公開型GIS

関連タグ

デジタルを活用した取組の全体概要

市民が、道路に穴が空いている、街路灯が消えているといった不具合を見つけた際に、スマートフォン等により写真と場所を投稿していただくことで、奈良市道における穴ぼこや街路灯の不点灯の正確な場所や損傷状況を把握し、迅速な対応をすることができ、市域内の円滑な交通と安全確保に寄与するための取組。令和2年7月より稼働。

実施に至る経緯・動機

新たな通報手段の確保と、電話通報の職員対応の負担を減らす為。

解決する課題の具体的内容

  • 導入までは電話等で不具合の連絡を受けることが多かったが、正確な場所の把握に手間取ることが多かった。また不具合内容も口頭での伝達では、補修材や機械等の選別するのが難しく、多種多量の準備が必要であった。
  • 道路によっては、所管が市とは異なり、県などの場合があり、把握のために、別の地図を参照するなど、手間がかかっていた。

デジタルを活用した取組による成果

取組のアウトプット
令和1年度
(導入前)
令和2年度
(導入後)
令和3年度
道路損傷等通報件数 1,467件(電話) 1,772件(電話)
392件(システム投稿)
-
公開型GIS「奈良市地図情報公開サイト」全アクセス件数 - 26,710件
(12月~3月)
124,404件
取組のアウトカム
令和1年度
(導入前)
令和2年度
(導入後)
市道の補修件数 161件 161件
総合的なアウトカム
令和1年度 令和2年度 令和3年度
市道の道路損傷が原因の事故件数 30件 34件 28件へと削減

本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点

  • 本取組は、道路損傷の通報のみを目的にするのではなく、将来的な拡張を見据えて構築したため、トータルコストを抑えることができた。
  • 本市では、本取組の前まで、市民に地図情報を公開するシステムとして「都市計画情報公開システム」を運用していたが、都市計画情報の公開に特化していたため、他の地図や機能の追加がなされずにいた。これを市が保有する様々な地図情報を公開する公開型GIS「奈良市地図情報公開サイト」にアップデートし、市民にとって使いやすく、多種の情報を公開できる仕組みに改修した。
  • さらに、将来的に、道路損傷のみならず、その他の通報(公園遊具損傷等)が受け付けられるようシステムの拡張性を確保した。
連携団体
(株)インフォマティクス
問い合わせ
部署
奈良市総合政策部DX推進課
電話
0742-34-4722
メールアドレス
dx-suishin@city.nara.lg.jp
関連サイト
https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/120/79718.html